館シリーズ3 「迷路館の殺人」
1987年4月。日本推理小説界の老大家・宮垣葉太郎が住まう
迷路館で殺人事件が起きた。その真相の全てを知る新人推理作家
鹿谷門美は、その一部始終を推理小説に書きデビューする――
ということで始まる物語は、鹿谷門美という新人推理作家の書いた
迷路館殺人事件の小説を読まされることになります。
この"小説"(殺人事件)では、序盤に早くも伏線を発見してしまって
なにげに犯人がわかってしまうのですけれど、なにせ「それでも読者は騙される !? 」
と帯にあるのですから、そこからさらに騙されるのね...と
そのわくわく感いっぱいにして読みました。
う~ん。。そうかぁ....。確かに途中で、大騒動が起きてるというのに
あの人はどうしちゃったの??って頭の中をよぎってはいたのですけれど
そうか納得。とは思いながらも、なんだかちょっとモヤっと感が残ります。
これは騙されて当然かな。
そしてのもう一つにはすっかり遊ばされました。
あはは~♪そういうことなのね♪^^
綾辻さんの館シリーズこれまでに三作読みましたが、いずれも
登場人物たちの感情や人間味には込み入った深みというものがなく
事件が淡々と進んで推理に迫る..という感じに終わります。
そこが余計な感情にとらわれることなく、スッキリとした
読後感を与えてくれているのでしょうと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年11月21日
- 読了日 : 2016年11月13日
- 本棚登録日 : 2016年11月18日
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