読み始め…12.6.7
読み終わり…12.6.10
こちらは伊吹さんのデビュー作。そして第三回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作です。
仕事にも家庭にも隙間風が吹いて心の風邪を引いてしまった男性と、重い過去を背負いながらも屈託なく明るく生きようとする女性..。出合った二人はひと夏を過ごすことですれ違いを繰り返しながらも心を再生し、互いに自己の未来を切り開いていきます。
一見して「恋愛ストーリー」と思われているようですが、私は単に恋愛ラブストーリーだと言い切ってしまいたくはありません。
出合った二人がたまたま男女で同い年で、ひと夏を一緒に過ごしていたらお互いに惹かれあってしまいましたけれど それはあくまでも結果ですから...。
このお話は男性も女性にも、どこにでもありがちな心の風邪を、海岸に打ち付けるさざ波のようにゆっくりと押したり引いたりを繰り返しながら優しく穏やかに前向きに再生していくというお話。
この本を読んでいたのは海外出張から帰るオットを迎えるために成田空港に向かうスカイライナーの中でした。スカイライナーでじわり。そして一週間ぶりに迎えたオットと並んで新幹線でもじわり。
オペラ 「ラ・トラヴィアータ」 は
確かこんな曲じゃなかったかしら...。
本を読みながら頭の中でずっと流れていたBGMをYouTubeで聴いてみましたら、私の心の中で響いていた曲は「椿姫(ラ・トラヴィアータ)」の中の「乾杯の歌」でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年4月11日
- 読了日 : 2012年6月10日
- 本棚登録日 : 2016年4月11日
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