ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年5月14日発売)
3.34
  • (87)
  • (251)
  • (757)
  • (37)
  • (3)
本棚登録 : 3073
感想 : 210

美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。なんのために蝶の標本が天井に移されたのか……(『ブラジル蝶の謎』)庭で焼死した男が遺した謎の日記。(『妄想日記』)女装して殺された男、その容疑者たちにはみなアリバイがあって……(『彼女か彼か』)ワンマン社長の秘書が別荘で死んだ。そして側のプールからはどこかの鍵が見つかったが、それはいったいなんの鍵なのか。(『鍵』)映画の撮影中に滝壺に落ちて老人が死んだ。雪深い山に足跡は一方通行にしかなく、自殺かと思われたが……(『人喰いの滝』)新幹線の中で隣席になった紳士から不思議な話を聞いた有栖川。彼はかつて失踪したまま35年会えなかった人たちをホームで見かけたという。どうやって彼らは失踪したのか?(『蝶々がはばたく』)

国名シリーズ第三弾。ささやかな謎、あるいは小道具が事件の真相を鮮明に描き出すタイプの短編集。『鍵』が好きかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年9月12日
読了日 : 2017年9月12日
本棚登録日 : 2017年9月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする