ハイチ人のアマベルは8歳で両親を亡くしドミニカ(スペイン)人の父娘に拾われる。親切なお屋敷の人々の中で、聡明で有能な少女へと成長し、サトウキビ農園で働く恋人もできる。しかしささやかな幸せが全て奪われてしまう運命の日が少しずつ近づいてくる。
ヒトラーに傾倒したドミニカ大統領トルヒーヨによるハイチ人大虐殺エル・コルテ。(数日の間に2~3万人のハイチ人が殺された)
この大虐殺をテーマにした作品だけれど、作品全体に流れている空気は静かで文章もきれい。
美しい文章がアマベルの過酷な運命を綴っていくのを是非多くの人に読んで欲しいと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ラテン
- 感想投稿日 : 2012年4月5日
- 読了日 : 2012年4月5日
- 本棚登録日 : 2012年3月30日
みんなの感想をみる