実用的な良書。「コスモ石油の黒い雨」に始まり、東日本大震災で流れたデマが、どのようなメカニズムで流れたのかを検証した一冊。要は、「情報に飛びつかずに、ウラを取ろう」という話だが、以下の側面によりとても面白かった。
(1)【拡散希望】とか「○○から聞きました」のようなデマの典型を示してくれているので、情報のウソホントを見分けるためのちょっとしたマニュアルのようになっていること
(2)ツイッターという新しいメディアが浸透してから起こった大震災におけるデマの特徴を描いていること
著者はこの本を「流言ワクチン」と表現しているが、確かに、これを読んでおくことでデマを真に受けない・自ら拡散させないという耐性が前よりはできた気がする。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
30 社会
- 感想投稿日 : 2014年1月19日
- 読了日 : 2014年1月19日
- 本棚登録日 : 2013年12月21日
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