本の感想というより、読んだ感想です。
レビューでもないのであまりお気になさらず。
ずっと待っていたのに、買ってすぐ読み始める事が出来ませんでした。
ミチルさんの物語を待っていたし、それ以上に中山可穂先生の本を心待ちにしていました。
読み始めたら読み終わってしまう。当たり前で避けられないそれがあまりに悲しくて、また待つ日々に戻るのも悲しくて、数日寝かせてしまいました。
結局、一週間も耐えられなかったのですが。
読み始めたらいつも通り、一日中本を掴んで他には何もせず、只管読みました。
中山可穂先生の本で思う事は、いつも、私も恋をしたい、ということ。
今回も例外ではなく、強くそう思いました。
こんな、いつも同じく、だなんて感想は、ちゃんと読んでるのかとか、内容を汲んでるのかとか、自分でも思わずにいられないのですが…
それでもいつも思ってしまうのです。恋をしてから死にたいと。
駅の本屋にはベストセラー作家の新刊しか並ばないので(単行本は特に)、私は自宅の駅前の大きな本屋まで購入を我慢しなくてはいけませんでした。
すぐ読むわけじゃないのに、一刻も早く中山可穂先生の本を手に取りたいと思いました。通販で買って届くのを待つなんて、考えられない事した。
本屋で新刊の棚に「愛の国」の背表紙を見た時は、もう死んでもいいと思いました。読む前に死んだら、きっと後悔すると思うのに、矛盾しています。
いつも、中山可穂先生の新刊が出ると、ああ、先生は生きてらっしゃるんだな、と心からホッとします。
本の中の人物(とりわけ主人公たち)と、先生本人はもちろん違うでしょう。
しかし解っていても、いつか、ふ、といなくなってそれきりになってしまうような、そんな気がするのです。
こんな片隅で、ただ先生の本を好きだというだけの私ですが、先生の本が心の支えなのです。
一人の、どうしようもない、何にもなれない私の、心の支えなのです。
ミチルさんのように 死にたい。
- 感想投稿日 : 2014年3月6日
- 読了日 : 2014年3月6日
- 本棚登録日 : 2014年3月5日
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