主人公夕子が3歳の時、二人の弟を道連れにお母さんは自殺をしてしまいます。
ここから、夕子は「お母さんが自殺をした子」という肩書きに縛られていきます。やがて生活の荒れ始める父親と年老いた祖母の三人での生活となっていきますが、それは淡々とそしてリアルに綴られていきます。
激しい起伏のある小説ではないだけに、成長していく夕子の人生が、ひしひしと静かに伝わってきます。すごく面白いと言うわけではないのですが、胸に残る一冊でした。
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カテゴリ:
一般書籍
- 感想投稿日 : 2009年1月4日
- 本棚登録日 : 2009年1月4日
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