刑事・山下×検事・須和。元同級生同士の再会もの。
あとがきにもあるように、山下が本当に等身大の男の人って感じでした。
須和も山下も仕事に忙殺されて疲れた印象だったのが、ふたりが再会して少しずつ昔の、同級生だった頃の輝いていた気持ちを思い出していくのが印象的でした。
須和が山下のことを想っているのに、山下がずっとそばにいるとは信じていない、諦念のような気持ちが読んでいて辛かった。再会してからいっしょにいられる時間の一瞬一瞬を大事に過ごしている様子が胸にきました。そしてそれをもどかしく思う山下にも共感してしまって…。
山下は最初は印象がよくないのですが、少しずつ変わっていきました。
広島までせっせと通い続けてのラストはなんだかジワーッときました。
恋愛面だけでなく仕事部分も読み応えがあって、派手さはないですがよいお話でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
かわい有美子
- 感想投稿日 : 2013年7月29日
- 読了日 : 2013年7月21日
- 本棚登録日 : 2013年7月21日
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