評決のとき 上巻 (新潮文庫 ク 23-1)

  • 新潮社 (1993年7月1日発売)
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本棚登録 : 288
感想 : 10
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小さな子供がレイプされ、ひどく暴行され二度と子供を産めないからだになる、そして小水までかけた上で橋から落とされる。しかも犯人は逮捕されても悪びれない。父親は裁判所で犯人を撃ち殺す。
犯人の親は悲しみ、世論も味方する。なぜならその子供は黒人だから・・・。父親の弁護をすることになった弁護士が、様々な妨害を受けながら深く考え、自身も無意識に差別をしていたことに気づく。そして差別を逆手にとって父親を救う。
ラストの、その子供と自分の子供を友達として遊ばせるシーンで締め。考えさせられる内容ですが、よくまとまっていて読みやすかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2010年1月30日
読了日 : 2010年1月29日
本棚登録日 : 2010年1月29日

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