トールマン [DVD]

監督 : パスカル・ロジェ 
出演 : ジェシカ・ビール  ジョデル・フェルランド  スティーヴン・マクハティ 
  • キングレコード (2013年3月12日発売)
3.35
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003816773

感想・レビュー・書評

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  • 二転三転する展開があるのは良いのですが、少々間延び感があるのは否めません。しかし、ミステリーだけでなく現代社会が抱えているある問題(その問題は日本でも深刻になっている)が扱われていて、登場人物たちが行ったことが本当に正しいことなのかということを、最後まで観て考えさせられました。
    特典映像でのパスカル・ロジェ監督のインタビューを見て、この作品は、監督からの問題提議であると言うことを理解したので、DVDで観る際は、是非鑑賞後に特典映像を観ることをお勧めします。

  • パスカル・ロジェ監督は「マーターズ」が怖すぎて、というか痛すぎてこりごりしてたのだけど、目にとまってしまうと観ずにいられなかった。で、めちゃくちゃ身構えて観はじめた。ら、ホラー映画じゃなかった。

    さびれた炭鉱町で子どもたちが次々と失踪する事件を扱った物語だった。本作にはけっこうなどんでん返しがあるので詳しくは書かないことにする。

    自分はどんでん返しというのが好きではないし、特にカタルシスを覚えもしない。そんなことでもったいぶらなくてもいいじゃん、それよりもっと別のところに労力注いでよとつい言いたくなる。

    でも、本作の大胆な展開はちょっと不思議な体験だった。しばらく意味がわからずふわふわした状態で物語だけは進んでいって、なんかめまいを起こしそうだった。
    登場人物たちのセリフを聞きながら、いったいこの人たちはなんの話をしているの!?とこっちの頭がへんになったのではないかと一瞬うたぐった。

    ここまで大胆にやってもらえると気持ちがいい。矛盾するようだけど、映画を観ながらこんなに気持ちの悪い思いをしたのは初めてだ。

  • パスカル・ロジェ監督作を3作見てみたわけだが、超常現象やオカルトと見せかけておいて意想外に現実とつながっている、という捻りが共通している。
    その捻りがあまりに強烈で巧みなので、落差に戸惑ったり喜んだりと見る側の反応が極端になるんだろう。
    賛否両論毀誉褒貶、もちろん私は好きな側。
    すでに見た2作のほうが好きだが、決して凡作と切り捨てられない魅力がある。
    冒頭→前半→捻り→後半という作りだが、確かに巧く手玉に取られていた。
    視点人物に肩入れしがちという観客の心理をうまく操作している。
    さらに、敗北と痛み。循環。体制は破綻して機能していない。悪循環。といった動機が語られるが、この意識もまた作品に広がりを持たせている。

    ちょっとばかり乗れなかったのは、ジェシカ・ビールがガタイがよすぎかな、とか、その表情があまり、とか、まあ顔が好みじゃないという書くも愚かな感想。
    かたや発話できない憂わし気な少女を、テリー・ギリアム監督「ローズ・イン・タイドランド」で10歳だったジョゼル・フェルランドが演じていて、この人はかなり好き。
    すらっとした眉毛の形やオデコの形に見覚えがあるなと思っていたら「ローズ~」や「サイレント・ヒル」にも出ていたんだそう。
    「キャビン」とか「呪われた家」とか出ているらしいので心にとめておきたいが、近年はあまり活動していないのかしらん。

  • 衝撃。絶句。俺は映画にこれ以上のカタストロフィは求めない。監督は胸糞鬱ホラー「マーターズ」の人だが、あんなのとは比較するのもおこがましい大傑作。

  • 印象に残る画像はあまりない、意外と地味なタッチ。
    ヤバイことやってる彼らなのに、のど越しスッキリな終わり方。
    なんか、不思議な後味だった。

  • こんな強烈な映画観た事ないです。
    善と悪、愛と罪、未来と過去…なんと表現するべきか
    私には的確に答える事が出来ない。

    本当に胸が痛くなる。悲しいし怖い…
    けど強いつよい思いが行動に走らせる。

    この映画はホラーじゃありません。
    これ以上ない程に研ぎ澄ました愛のあり方を描いた作品です。
    スゴイ映画です。

  • あのゴアゴア映画「マーターズ」の監督の新作というのでホラー・カテゴリーの人たちがワクテカで見に行って、みんながっかりしたようなのですが、しかし、見終わってみると「マーターズ」よりも脚本はずっとずっとしっかりしていたし、演出は手堅い。また、ストーリーも二転三転、どっちが善玉でどっちが悪玉か予断を許さないまま、最後まで話が転がっていくあたりはかなりおもしろい。伏線もなかなか上手に張ってあるので、上出来のサスペンスだと思います。
    ただ、一つ惜しむらくは犯人の動機について、観客に上手に説明できているとはいえないところでしょうか。ここに説得力があれば、もうちょっと満足度は高くなったと思われ。




    追記 でも、やっぱり犯人たちの行動はどうやっても正当化できないよなぁ。自己満足だ。

  • 別途

  • オカルト?サイコ?と思ったら
    意外な深い話だった。

  • 炭鉱が閉鎖されたうら寂れた田舎町、こどもたちが次々居なくなる。
    突然、神隠しにあったように。
    その犯人をトールマンとネーミングして噂している。

    冒頭から引き込まれる。
    この大怪我をしている看護師ジュリアの息子も誘拐され、と思ったら、えっ、実は誘拐犯だったのってこれまた、ただの誘拐じゃなくある組織の一員で、教育がちゃんとつけられる養母に斡旋してたのね。
    こういうオチか…。
    その子のためなんて大儀名文、掲げてるけど。
    でも母親の突然、我が子を失う悲しさはどうなるの?

    The Tall Man 2012年 106分 米 加 仏 Wowow
    監督 : パスカル・ロジェ
    出演 : ジェシカ・ビール ジョデル・フェルランド スティーヴン・マクハティ

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