キンケイド警視シリーズの2作目。1作目を読んだときにはとてもクラッシクな感じと現代的な雰囲気が巧く融合した作品だと思ったが、今回は作家の円熟を感じる。通常このような展開はシリーズが回を重ね定着してきたところで、趣向を変えてといった感じで出てくるような展開。キンケイドの隣人が死亡してその過去から現在まで関係者たちの背景が丁寧に描かれている。ミステリでなくてもこういった展開で作品が成り立つのではないかと思えるほどだ。逆に推理や最後の謎解きは本当に付け足しのように最後の15ページ位くらいで決着してしまう。3作目ではどんな展開を見せてくれるのか楽しみだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2014年9月23日
- 読了日 : 2014年9月23日
- 本棚登録日 : 2014年9月23日
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