ブクログの献本企画でいただいた書籍。
1800年代後半の雰囲気が良く出ている。美術ミステリの要素はあるがそれほど薀蓄と贋作技術についての詳細がないところが少し残念であるが、それなりに面白かった。
エミリーの思い込みと強引な推理には眉をひそめるが、それも作者の狙いであるのではないかと思い、読み進めていけばキャラクタの造詣と思えてくるので、最後は気にならなくなった。ただし、長さの割には、比較的あっさりした謎解きであり、バランスが悪いように感じたが、著者のシリーズ1作目であることを考慮すると、仕方ない面もあるのかと思う。2作目以降で古代美術への更なる知識への傾倒、そしてより深い謎やサスペンスを期待したい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2016年2月23日
- 読了日 : 2016年2月16日
- 本棚登録日 : 2016年2月23日
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