あらゆる領収書は経費で落とせる (中公新書ラクレ)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年9月9日発売)
3.38
  • (33)
  • (76)
  • (106)
  • (29)
  • (9)
本棚登録 : 1019
感想 : 107
2

既知のことが多かったが、税務署の視点ならではの新たな知識も得られた。

会計の最も大事な役割は「利益調整」

経費を膨らませる2つのルート
1.事業に関連させて経費を増やす方法
2.福利厚生費を使う方法

外資系企業の充実した福利厚生は、給料を上げて従業員の所得税を増やすかわりに、実質的な豊かさを増やす。

4年落ち中古のベンツは節税の切り札
ローンを組んでベンツを買えば資金繰りにもなる

領収書が無くても経費を計上する方法
・支払った日
・支払った金額
・支払先
・支払った内容
の4点を記録しておけば良い。

本当は強い納税者の権利 立証責任は税務署側にある
税務署は時々嘘をつく
知識のない税務署員も多い
税金の世界はグレーゾーンがけっこうある

テキトーでいい「白色申告」の魅力
税金の額は交渉で決められる
寺の坊主は究極の脱税犯 お布施や戒名料に領収書はない
領収書がいらない開業医の世界 経費概算制度で7割経費
→日本医師会(開業医の団体)、日本最大の圧力団体、自民党の支持母体


>今の日本政府に税金など払っていても、社会の役に立つどころか害を与えるばかりです。税金を払うくらいなら、ほかのことに使った方が絶対にいいのです。

元国税調査官はリバタリアン

面白おかしい本だった

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2011年10月24日
読了日 : 2011年10月24日
本棚登録日 : 2011年10月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする