まず、本としてこれが読めるのが嬉しい。料理人が料理をつくる時に何をどう考えてどう料理しているか、それを分解し解読していく作業を読むことができる。「ものをつくる」という作業であれば明文化できるはずの工程は、料理では芸術のように人の感性が影響して言語化しづらいものになっていることに気付かされる。昔は黙って何十年も修行して体得していったんだろうけど、このような研鑽会や、フェラン・アドリアのラボのように、理論を改めて構築していくのが現代の料理なのかなと思った。
そして特筆すべきは、この京都の料理人達が身につけてしまっているお笑い感覚…こんなに面白くていいんだろうか。
読書状況:読み終わった
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2015/12
- 感想投稿日 : 2016年1月7日
- 読了日 : 2016年1月7日
- 本棚登録日 : 2015年12月26日
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