福山雅治が初の父親役を演じている作品です。
テーマとしては、父親とはなにか?家族とはなにか?を扱っています。
お話としては、幸せだった2つの家族が、病院の取り違えを機に、6歳の息子を交換することになります。野々宮家と斎木家の家族に優劣をつけることはできません。ビジネスマンとして働く野々宮良多も、電気屋として働く斎木雄大のどちらも大人であり、良い父親であった。
作中では仕事を大切に、家庭をないがしろにしている良多に警告を発し、良太に家族とはなにか?父親とはなにか?を考えさせる内容となっている。
最後の二人で語りかけるシーン。あのシーンは感動的であり、心に迫る良いシーンではあったが、幸せの家族像があまりにもステレオタイプで納得はいかなかった。
腑に落ちない点もあるが、総じて丁寧な演出と静かな心理描写はよく、カンヌ国際映画祭で受賞するくらいの価値があるくらいの傑作な映画でした。
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カテゴリ:
邦画
- 感想投稿日 : 2015年2月7日
- 本棚登録日 : 2015年2月7日
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