本書はタイトルの通り、選挙や政治の知識が乏しい人に向けて、分かりやすく書かれた本である。
だが特徴的なのは、教科書的にただシステムの解説をするのではなく、その意味と歴史も教えてくれる点にある。
例えば、そもそも選挙とは何か?
自分1人ではできないことを、誰かにやってもらうために皆で出し合うお金が税金。
そしてその使い道を決めるのが政治家である。
選挙はその政治家を選ぶものであり、つまり選挙とは税金の使い道を決めることである、としている。
そして「選挙に行かない人は、税金を好きに使っていいと言っているのと同じ」とも書かれており、なるほど選挙に行かねば、と思わせてくれた。
他にも、アメリカや独裁国家の政治についても解説されている。
比較することで、日本の特徴がより良く見えてくるはず。
特にアメリカは何かと関係が深い国なので、一般教養として知っておいた方がいいだろう。
自分は政治に関心が薄く、せめて人並みの知識は持たねばと本書を手に取ってみた。
入門用としては次に繋げるには十分であり、何より政治の価値を説いて、興味を持たせてくれたのは良かった。
政治が苦手な人に、まず読んでもらうには良い一冊。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
政治
- 感想投稿日 : 2016年4月6日
- 読了日 : 2016年4月6日
- 本棚登録日 : 2016年4月6日
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