不屈の棋士 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2016年7月20日発売)
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感想 : 47

ソフトの方が格段に強いことが明らかになってしまった将棋界。

・スポンサーに対する配慮、棋界におけるポジションから語らぬこと、語れぬことのある羽生・渡辺
・ソフトの強さを全面的に肯定し、ソフトで強くなる、人との対戦練習に意味がないとまで断言する千田
・強いソフトを貸し出しされる棋士とそうでない棋士との待遇差
・ソフトに嫌悪感を隠さない佐藤康光、行方
・率直で自虐的な物いいが面白く、ここであげられる他の棋士達からも独創的で本譜な棋風が憧れられる山崎
・ソフトに依存しすぎな三段達のこれから

今後の将棋とプロのあり方がどうなるかわからないが、「ソフト」に対する自己の存在価値をかけた棋士達も向かい合い方そのものが、真摯で個性的。そうであれば、棋士達の将棋の魅力も残っていくのでは、と思わされた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年7月23日
読了日 : 2016年7月23日
本棚登録日 : 2016年7月23日

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