2009年に他界した栗本薫/中島梓さんの全作品録
著者は弥生美術館の学芸員であり、弥生美術館は「稀代のストーリーテラー 栗本薫/中島梓 展」を開催した美術館である。本書は展覧会に合わせて刊行されている。
そのため、文章によって「栗本薫/中島梓」を語るというより、色々な資料を見せ、それについて解説を加えるといった美術館の展示と同じ手法をとっている。
本書は「栗本薫/中島梓」という人物を深く掘り下げると言うより、作品全般について光を当てどんな人物だったかを振り返るといった感じに仕上がっている。
「グイン・サーガ」のファンの一人としては、未完で終わった「グイン・サーガ」の最終巻「豹頭王の花嫁」に繋がる創作ノートのページを見ることができただけでも本書を買った甲斐があったと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
単行本
- 感想投稿日 : 2010年11月2日
- 読了日 : 2010年10月30日
- 本棚登録日 : 2010年10月30日
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