続氷点 (下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (1982年3月17日発売)
3.66
  • (142)
  • (181)
  • (329)
  • (16)
  • (2)
本棚登録 : 1480
感想 : 91
3

陽子にとっての罪のゆるしとは。
育ててくれた母の夏江のように自分はならない、、と自分が正しいと思って見下していたと気づいたとこ、そして自分を捨てた実の親を憎むとこ、最後の陽子の気持ちは燃える流氷として描かれていたのはドラマティックであった。
特に夏江とかちっぽけすぎて共感できないところもいっぱいあったけど、世の中のいろいろな問題や感情がいろいろちりばめられた作品なのかもと客観的にみつつ、自分の中の罪の意識を考えさせられた作品だったかな。今このタイミングで読めたのは自分的によかったけど、また罪とはなんて忘れていく。そしてまたぶつかっての繰り返しなんじゃないかと思うけど、自問自答してくのも悪くないし、むしろ考えて答えを探していく人生なのかもなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年11月8日
読了日 : 2016年10月24日
本棚登録日 : 2016年10月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする