安徳天皇漂海記

著者 :
  • 中央公論新社 (2006年2月1日発売)
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本棚登録 : 235
感想 : 54
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これまで読んできたこの人が書いた作品の中で一番短くて漢字が少ないっす(笑)
『高丘親王航海記』が大好きなワタクシにはなんともツボな作品でした
それにしても実朝の和歌って綺麗ですね。
技巧に走りすぎず、かといって感情にも走りすぎず、素直な気持ちを歌い上げてる所清清しい。
青年詩人の言葉がこれほどに合う方も少なかろう。
この情景にはこの歌!という作者の選択眼に脱帽。
最期に辿り着くまでの紆余曲折には美しいけれど悲しい情景が続くのですが、終着の情景がまた綺麗なんだな。
よかった。。。
誤った感想かもしれないけれど安堵することができました。

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感想投稿日 : 2009年2月2日
本棚登録日 : 2009年2月2日

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