その時、殺しの手が動く―引き寄せた災、必然の9事件 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2003年5月28日発売)
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「その時、殺しの手が動く―引き寄せた災、必然の9事件」 「新潮45」編集部・編集&著 新潮文庫

「新潮45」という月刊誌に載った記事を集めた物です。陰惨な殺人事件9件の概要と裁判結果です。

殆どが衝動的に見えて、計画的に行われた殺人事件が殆どでした。2002年後半から2003年前半にかけての事件です。
・日野「不倫放火」殺人事件 −これ記憶にあります。不倫ってこえー、女ってこえーって思いました。
・塩尻「人気AV女優」怪死事件ーいまだ犯人がわからない事件。真相が知りたいです。ご家族は本当にお気の毒です。
・三島「女子大生」焼殺事件
・宇都宮「散弾銃」主婦射殺事件ーニュースでもかなり取り上げられたので覚えてます。警察の対応に疑問でした。
・大分「十五歳少年」一家殺傷事件
・札幌「歯科医」嫁惨殺事件ーだんながもっとしっかりしていれば・・・いわゆる嫁姑の最後の顛末。
・稚内「冷凍庫」夫絞殺事件
・さいたま「実娘拷問」殺害事件ー「虐待日記」って・・・読むのがすごくつらいエピーソード。行政に対応に怒りを感じる。
・青梅「姉妹」バラバラ殺人事件ー桐野夏生の小説みたい

 塩尻の事件を除いては、犯人もはっきり解っていて、既に事件として解決されています。どれも人間関係のちょっとした弾みから起きた事が大事件に繋がってしまった事件です。
 読んでいて苦しいくらいです。でも、本当に合った事なんですよね。誰もが殺人犯になりえるのかもしれない。そう思わせられる本でした。怖いです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2009年4月6日
読了日 : 2009年4月6日
本棚登録日 : 2009年4月6日

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