パスカル・キニャールのレビュー数ランキング

プロフィール

1948年、ノルマンディー地方ユール県に生まれる。父方は代々オルガン奏者の家系で、母方は文法学者の家系。レヴィナスのもとで哲学を学び、ガリマール社に勤務したのち、作家業に専心。古代と現代を縦横無尽に往来し、時空を超えたエクリチュールへ読者を誘う作品を精力的に発表しつづけている。

「2022年 『楽園のおもかげ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

パスカル・キニャールのレビュー数ランキングのアイテム一覧

パスカル・キニャールのレビュー数のランキングです。ブクログユーザがレビューをした件数が多い順に並んでいます。
『辺境の館』や『音楽への憎しみ』や『アマリアの別荘』などパスカル・キニャールの全36作品から、ブクログユーザのレビュー数が多い作品がチェックできます。
※同姓同名が含まれる場合があります。

辺境の館

54
3.62

感想・レビュー

「だから、この庭にはいたるところに自殺する男や転ぶ踊り手がいるのです。こうしてフロンテイラ侯爵はオエイラス夫人の復讐に復讐したのです。だから、アズレージョ... もっと読む

音楽への憎しみ

99
4.00

感想・レビュー

<blockquote>『音楽への憎しみ』、それは「耳と精神」と言い換えられてもいい。 「哲学」が知のヒエラルキーの頂点に立っているのだとすれば、おそらく... もっと読む

アマリアの別荘

89
4.06

感想・レビュー

★★★ 変わった女だった。 極端に受身なのだ。内に篭るといってもいい。だがこの見かけの消極性には独自の積極性が含まれていた。彼女は芯から物静かだった。... もっと読む

舌の先まで出かかった名前

44
3.58

感想・レビュー

今まで読んだ4冊のキニャールの中でいちばん難解だった。前半の物語は楽しめた。けど後半の論証的エッセイになると意味が上滑りしてほとんど何もわからないまま読み... もっと読む

めぐり逢う朝

43
3.67

感想・レビュー

読んだあとから、細部を反芻してじわじわっとする話だった。短いながら、ゆっくり読むのがふさわしいような。物語のあらすじよりは、音楽とは何か、何のためにあるの... もっと読む

秘められた生 (フィクションの楽しみ)

55
4.67

感想・レビュー

私には難しい個所が沢山あったので、理解できた(と思われる)範囲のことしか言えないが、それでもとてもとても面白かった!題名と、始めの方読んだ感触から、世阿弥... もっと読む

アプロネニア・アウィティアの柘植の板

41
4.00

感想・レビュー

徒然草みた〜〜いって。 表紙に惹かれて手に取ったもんだから、途中まですっかりこういう文書が存在してるんだと思っちゃった。 そうじゃなくて…。でも遥か昔のご... もっと読む

ローマのテラス

39
3.67

感想・レビュー

すでに婚約者がある女性と通じたがゆえに銅版画家に降りかかった不幸。薬品を浴びて醜い姿となった彼は、突如断ち切られた幸福を抱えてヨーロッパを遍歴する。 ... もっと読む

世界のすべての朝は (伽鹿舎QUINOAZ)

98
3.89

感想・レビュー

文庫本でありながら、すごく装幀が凝っていて見開きページのレイアウトも美しくて気に入っている。 主人公はバロックの作曲家でありヴィオル(ヴィオラ・ダ・ガン... もっと読む

さまよえる影

45
3.75

感想・レビュー

原書は2002年出版。背後に、ニューヨーク同時多発テロの衝撃がしずかに反響している。だからか、死の影が漂っている。 また、以後展開されていくことになる「... もっと読む

音楽の憎しみ (パスカル・キニャール・コレクション)

46
5.00
博多かおる 2019年6月25日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

バロックの作曲家サント・コロンブとマラン・マレを描いた美しく静かな小説『めぐり逢う朝』の作者であるパスカル・キニャールは音楽家でもあるらしい。 そんな作... もっと読む

約束のない絆 (パスカル・キニャール・コレクション)

47
4.71

感想・レビュー

美しすぎてはっとした。ゆっくり読もうと思う気持ちと先にいきたい気持ちがぶつかった。クレールが土地と、シモンに固執するのは安心する場所が欲しかったからだと思... もっと読む

謎: キニャール物語集 (パスカル・キニャール・コレクション)

33
4.14

感想・レビュー

古典に題材やモチーフをとった物語が多い。しかし 『エテルリュードとウォルフラム』 冒頭のように、文字で描写された詩情あふれる世界は、著者の稀有な経歴と... もっと読む

涙 (パスカル・キニャール・コレクション)

26
2.50

感想・レビュー

コンピュータで構造計算がたちどころにできるから、もうなんでもありーって感じの最近の一大プロジェクト建築。 複雑さ、矛盾、メタファー、断片化、エコ…モ... もっと読む

午前四時のブルー: 謎、それは自分;I

17
4.00
高木由利子 2018年4月30日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

本書は『雑誌』だそうである。 本書執筆者のことは殆ど何も知らないまま、ただタイトルだけに惹かれてIとIIを買って帰ったのだが、読んでみると不思議な魅力が... もっと読む

ヴュルテンベルクのサロン

23

感想・レビュー

 外見は、ノーカントリーの殺人犯のイメージ。頽廃的なものがすきで、嫌味でない程度に衒学的な小説がすきなら、パスカルキニャールは至高 もっと読む

落馬する人々 (パスカル・キニャール・コレクション〈最後の王国〉 7)

21
2.00

感想・レビュー

フランスの哲学者お得意の、エクリチュールまとめ形式の著作物。実際にあった逸話たちの、そのチョイスが興味深いし(日本語訳だけど)うっとりするほど美しい文章。... もっと読む

音楽のレッスン

19
3.50

感想・レビュー

この本に出てくるキーワードの一つに「トラギゼイン(雄山羊のように鳴く)」というギリシア語の動詞がある。言われてみるとギリシア語には山羊に限らず牛の「啼く」... もっと読む

世界のすべての朝は

1
4.00

感想・レビュー

この作品は1992年に早川書房から『めぐり逢う朝』として刊行されており、『虐殺器官』の伊藤計劃氏に大きな影響を与えたが、このたび、同じ訳者による新版として... もっと読む
「死者に届く音楽は何を老音楽家にもたらすのか。ゴンクール賞に続き、2017年アンドレ・ジッド賞を受賞した現代フランス文学... もっと読む
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