堀辰雄のおすすめランキング

プロフィール

東京生まれ。第一高等学校時代、生涯親交の深かった神西清(ロシア文学者・小説家)と出会う。このころ、ツルゲーネフやハウプトマンの小説や戯曲、ショーペンハウアー、ニーチェなどの哲学書に接する。1923年、19歳のころに荻原朔太郎『青猫』を耽読し、大きな影響を受ける。同時期に室生犀星を知り、犀星の紹介で師・芥川龍之介と出会う。以後、軽井沢にいた芥川を訪ね、芥川の死後も度々軽井沢へ赴く。
1925年、東京帝国大学へ入学。田端にいた萩原朔太郎を訪問。翌年に中野重治、窪川鶴次郎らと雑誌『驢馬』を創刊。同誌に堀はアポリネールやコクトーの詩を訳して掲載し、自作の小品を発表。1927年に芥川が自殺し、翌年には自身も肋膜炎を患い、生死の境をさまよう。1930年、最初の作品集『不器用な天使』を改造社より刊行。同年「聖家族」を「改造」に発表。その後は病を患い入院と静養をくり返しながらも、「美しい村」「風立ちぬ」「菜穂子」と数々の名作をうみだす。その間、詩人・立原道造との出会い、また加藤多恵との結婚があった。1940年、前年に死去した立原が戯れに編んだ『堀辰雄詩集』を山本書店よりそのまま刊行し、墓前に捧げる。1953年、春先より喀血が続き、5月28日逝去。

「2022年 『木の十字架』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堀辰雄のおすすめランキングのアイテム一覧

堀辰雄のおすすめ作品のランキングです。ブクログユーザが本棚登録している件数が多い順で並んでいます。
『風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)』や『風立ちぬ』や『風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子 (角川文庫)』など堀辰雄の全880作品から、ブクログユーザおすすめの作品がチェックできます。
※同姓同名が含まれる場合があります。

風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)

2747
3.49
堀辰雄 1987年1月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

美しい大自然のなかで、儚く逝ってしまう大切な人の命。 サナトリウムで過ごした二人の日々は、ずっと病の影が付き纏うなか、それでも静寂さに包まれた平穏な日々で... もっと読む

風立ちぬ

751
3.45
堀辰雄 電子書籍 2012年9月13日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

「風立ちぬいざ生きめやも」 その意味は、 「風が吹いた、いまこそ生きねばならない」 この話は実際に結核にあい病死をした彼女をモデルにしたと調べたら出てきま... もっと読む

風立ちぬ・美しい村・麦藁帽子 (角川文庫)

682
3.30
堀辰雄 1968年5月8日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

ある事柄による、皆に共通する予感について、誰も、何も言わないけれど、ある感情の発露を抑えることで、できるだけ穏やかに、なだらかに、その時を迎えるための思い... もっと読む

風立ちぬ (ハルキ文庫)

448
3.41
堀辰雄 2012年4月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

やたらと作中で1935年、1936年という年代が目立つので不思議に思っていたが、ちょうど二・二六事件がおこる直前の話という事がわかる。そう思うと物語も違っ... もっと読む

菜穂子・楡の家 (新潮文庫)

332
3.47
堀辰雄 1995年1月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

この作品は昭和十六年三月に発表されたものとのこと。 久しぶりに昭和文学を読んだ。 登場人物それぞれの想い、心の中での葛藤やそのときの表情などが細かく描かれ... もっと読む

風立ちぬ・美しい村 (岩波文庫)

327
3.54
堀辰雄 1981年2月16日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

2作品収録。 何気ない日常や心の動き、自然が丁寧で素朴な表現で描かれていた。激しい派手な出来事は起こらないのに、固唾を呑んで2人の行く末を見守ってしまう引... もっと読む

大和路・信濃路 (新潮文庫)

304
3.91
堀辰雄 1955年11月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

ただ、或はこういう日本の古い歌物語だの、或はこういう西洋の輓近の詩だのを前にしながら、文学というものの本来のすがたをしばしば見なおしてみたりする事は、あま... もっと読む

風立ちぬ (集英社文庫)

263
3.62
堀辰雄 1991年9月20日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

代表作「風立ちぬ」のほか3編が収められている。 「風立ちぬ」については、定義はともかく、これが純文学なんだなと思う。ピュアで、美しく、切ない。余命いくば... もっと読む

燃ゆる頬・聖家族 (新潮文庫)

250
3.69
堀辰雄 1970年1月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

聖家族 最後の一文で唸ってしまった。良い。堀辰雄らしい一種の青臭さというかロマンチストっぽさはありつつも、自分の中にあった死の影を認めて生を肯定できるとい... もっと読む

風立ちぬ/菜穂子 (小学館文庫)

220
3.40
堀辰雄 2013年11月6日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

目次 ・風立ちぬ ・菜穂子 今まで読んだことがなかったのだけど、サナトリウム文学ということである程度イメージはあった。 でも、今、このご時世、... もっと読む

鼠 (乙女の本棚)

185
3.68
堀辰雄 2022年5月20日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

堀辰雄文学忌、辰雄忌 堀辰雄といえば、風立ちぬ 風立ちぬといえば、山口百恵と三浦友和 今日は、乙女の本棚 鼠 この作品は知らなかったです 未成熟な少年達... もっと読む

堀辰雄 (ちくま日本文学 039)

172
3.77
堀辰雄 2009年9月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

まるまる一冊堀辰雄ワールドを堪能できる傑作集。 「幼年時代」がとても良い。彼の複雑な生い立ちについて触れられているのだが、それも筆者の幼い頃の思い出の場... もっと読む

菜穂子 他五編 (岩波文庫)

148
3.42
堀辰雄 1973年4月16日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

「風立ちぬ」が儚く美しい恋愛ものだとすれば、今作はよりリアルな生の不安と幽かな愛の香りが描かれた作品だと思う。息苦しくなるほどの切実さのこもった生の実感の... もっと読む

堀辰雄/福永武彦/中村真一郎 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 17)

133
4.14
池澤夏樹 2015年3月12日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

堀辰雄の「かげろうの日記」と「ほととぎす」。 ここにはヨーロッパ仕込みの見事な「平安文学の心理小説化」がある。前回配本の森鴎外からもう一歩進んでいる? ... もっと読む

燃ゆる頬

124
3.89
堀辰雄 電子書籍 2012年9月13日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

score:4.4 もっと読む

文豪たちの妙な旅 ミステリーアンソロジー [] (河出文庫)

118
2.91
アンソロジー 2023年4月6日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

題から、旅ミステリーを期待していたが、単に旅をする場面さがある短編集だった。 収録作自体は面白かったり、馴染めなかったり。 もっと読む

風立ちぬ

98
3.47
堀辰雄 電子書籍 新字新仮名 2004年1月1日 青空文庫で見る 青空文庫

感想・レビュー

ジブリの映画公開にあわせて読んでみた。 映画で使われてるのはタイトルと、 結核とサナトリウムというモチーフのみのよう。 サナトリウムで過ごす二人... もっと読む

菜穂子

94
3.31
堀辰雄 電子書籍 2012年9月13日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

『楡の家』に登場する母親の娘が主人公。平凡な男と結婚したことに後悔し始めた頃、結核を発症し、療養のために入ったサナタリウムでの日々が綴られるという体裁の一... もっと読む

羽ばたき Ein Marchen (ビームC)

86
4.44
鳩山郁子 マンガ 2020年7月10日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

堀辰雄の短編「羽ばたき」を美麗にコミック化。堀辰雄の短編も同時収録。二十世紀初頭のヨーロッパの香りにため息が出る。 もっと読む

青 (百年文庫 77)

75
3.63
堀辰雄 2015年1月2日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

「麦藁帽子」 少年から大人へと移っていく頃の、不器用な恋。 どのようにふるまえばいいのか。 どのように接すればいいのか。 自分の心を持て余して、苦しむ。 ... もっと読む
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