武田泰淳のおすすめランキング

プロフィール

武田泰淳
一九一二(明治四十五)年、東京・本郷の潮泉寺住職大島泰信の息子として生まれる。旧制浦和高校を経て東大支那文学科を中退。僧侶としての体験、左翼運動、戦時下における中国体験が、思想的重量感を持つ作品群の起動点となった。四三(昭和十八)年『司馬遷』を刊行、四六年以後、戦後文学の代表的旗手としてかずかずの創作を発表し、不滅の足跡を残した。七六(昭和五十一)年十月没。七三年『快楽』により日本文学大賞、七六年『目まいのする散歩』により野間文芸賞を受賞。『武田泰淳全集』全十八巻、別巻三巻の他、絶筆『上海の蛍』がある。

「2022年 『貴族の階段』 で使われていた紹介文から引用しています。」

武田泰淳のおすすめランキングのアイテム一覧

武田泰淳のおすすめ作品のランキングです。ブクログユーザが本棚登録している件数が多い順で並んでいます。
『ひかりごけ (新潮文庫)』や『魂がふるえるとき 心に残る物語 日本文学秀作選 (文春文庫)』や『目まいのする散歩 (中公文庫)』など武田泰淳の全285作品から、ブクログユーザおすすめの作品がチェックできます。
※同姓同名が含まれる場合があります。

ひかりごけ (新潮文庫)

1133
3.60
武田泰淳 1964年1月28日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

グロテスクなまでに鮮やかな風景描写が印象的。 作者の色なのか、どの短編もヘビーでゴツい。個人的に好みな文体で良かった。 もっと読む

魂がふるえるとき 心に残る物語 日本文学秀作選 (文春文庫)

362
3.40
アンソロジー 2004年12月7日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

作家 宮本輝氏のお勧めの小説は?と、若い人に訊かれることがあるそうです。 宮本氏が勧める本のなかには、絶版され、古書店にも置いていないものがある。 ... もっと読む

目まいのする散歩 (中公文庫)

310
3.48
武田泰淳 1978年1月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

再読。 武田氏の筆(百合子女史の協力による口述筆記)と思考は目眩と共に時を超え場所を替え散歩する。 鬼姫こと百合子さんのファンなのだが、百合子さんの随筆... もっと読む

富士 (中公文庫)

243
3.85
武田泰淳 1973年1月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

約700pに及ぶ長大なボリューム。面白すぎて凄まじい速度で読了。 あまりにもカオスで深淵、一言で表現が出来ない。 解説の堀江敏幸も本作を『樹海』と表現。... もっと読む

十三妹 (中公文庫)

223
3.28
武田泰淳 2002年5月23日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

この本が再度出版された2001年、店頭でパラパラと手に取ったことを覚えている。 その際に、田中芳樹の解説をよみ、3つの中国の歴史書を、時代の壁を大胆にも乗... もっと読む

司馬遷 史記の世界 (講談社文芸文庫)

151
3.81
武田泰淳 1997年10月9日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

中国古典へ読書領域を広げたいと考えているのだが、あまりにも知識的に無防備すぎる。若干なりとも武装をする上で、何がよいかと選んだのが、武田泰淳「司馬遷ー史記... もっと読む

ニセ札つかいの手記 武田泰淳異色短篇集 (中公文庫)

122
3.60
武田泰淳 2012年8月23日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

本屋さんで「武田泰淳の新刊出たんだ、でもなぜ?」と思って手にとった1冊。聞けば、今年は生誕100周年だという。奥さま・百合子さんの『富士日記』は今でも読ま... もっと読む

評論集 滅亡について 他三十篇 (岩波文庫)

106
4.07
武田泰淳 1995年6月16日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

『武田泰淳対談集ー精神の共和国は可能か』(この本が検索できないので標記本を仮措定)が実際に読んだ本であり、それについての書評である。 武田泰淳の11人の文... もっと読む

蝮のすえ・「愛」のかたち (講談社文芸文庫)

98
3.48
武田泰淳 1992年12月3日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

昔の随筆作品をメタに読み解き、透徹な視点が光る『才子佳人』、同時代の退廃的な人間の情動が巧く描かれた『蝮のすゑ』は特に楽しく読めた。 ただ文化の洗練が甘... もっと読む

富士 (中公文庫)

97
4.25
武田泰淳 2018年8月21日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

戦時下の富士の麓の精神病院(どちらでも良いけど、静岡県側)が舞台。 精神病患者、医師、その家族、時として軍側の人間の狂気と正常が濃密に入り混じる。 その精... もっと読む

貴族の階段 (岩波現代文庫 文芸 19)

95
3.45
武田泰淳 2000年9月14日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

感想を書くのが難しい。 熟れきって腐りかけた貴族の世界と熟れきって腐りかける前に自ら命を絶った少女(女?)を、飄々としつつも健全な主人公の少女が"記録"し... もっと読む

目まいのする散歩 (中公文庫)

94
3.20
武田泰淳 2018年9月21日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

昭和51年度に野間文学賞を受賞したエッセー。選評には「ずば抜けて優れている、へんなすご味がある」とあるが…。 「散歩」というタイトルにふさわしい、と... もっと読む

武田泰淳 (ちくま日本文学全集 042)

79
3.38
武田泰淳 1992年1月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

武田百合子「富士日記」の絡みで。「もの喰う女」は昭和23年の作とのことだが、当時の社会復興の匂いを愉しみながら読んだ。二人の女をめぐる物語。つげ義春のよう... もっと読む

政治家の文章 (岩波新書 385)

74
3.68
武田泰淳 1960年6月17日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

代表的な戦後派作家である著者が宇垣一成、浜口雄幸、芦田均、荒木貞夫、近衛文麿、重光葵、徳田球一などの戦前戦中に活躍した政治家が著した文章を、ユーモアを交え... もっと読む

上海の螢・審判 (P+D BOOKS)

56
3.17
武田泰淳 2016年9月6日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

前半(というかほとんど)の『上海の螢』連作は、正直何が魅力なのかさっぱりわからず、うーん、これって戦中戦後の上海(で暮らす日本人)の状況を示す歴史的資料と... もっと読む

新・東海道五十三次 改版 (中公文庫)

52
3.56
武田泰淳 2018年11月21日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

東名高速完成前の東海道を夫婦二人クルマで旅する珍道中。一応小説とのことであり脚色もあろうが、正に「富士日記」の二人のやりとりが楽しめる。 実際に何回かに... もっと読む

淫女と豪傑 武田泰淳中国小説集 (中公文庫)

49
3.86
武田泰淳 2013年1月23日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

人間以外の女 女帝遺書が印象深い。 もっと読む

士魂商才 (岩波現代文庫 文芸 18)

48
3.33
武田泰淳 2000年8月17日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

・実在の人物をモデルにしたノンフィクションかな?と思ったが、普通に小説だった。 ・「妖美人」は、[ http://booklog.jp/item/1/4... もっと読む

地 (百年文庫 45)

48
3.14
ヴェルガ 2015年1月2日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

武田泰淳『動物』 戦後すぐの話なのだが、不思議と現代の状況と重なる部分がある。 48/100 もっと読む
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