黒島伝治のおすすめランキング

プロフィール

一八九八年、香川県小豆郡苗羽村の自作農の家庭に長男として生まれる。地元の苗羽小学校、内海実業補習学校を卒業後、醬油会社に醸造工として入るが一年ほどで辞める。その頃から文学修行をはじめ、黒島通夫というペンネームで雑誌に投稿。一九歳の時に東京に出て、建物会社や養鶏雑誌社で働きながら小説を書き始めた。二一歳で早稲田大学高等予科文学科に入学。第二種学生だったので徴兵猶予が認められず、召集されてシベリアへ出兵。一九二二年、病を得てウラジオストックから小豆島へ帰郷する。一九二五年、二七歳のときに二度目の上京。同年、雑誌「潮流」七月号に掲載された短編小説「電報」が好評を得て、プロレタリア文学者としての道を歩み始める。故郷である小豆島での
生活を描いた「農民もの」、そしてシベリアでの戦争体験をもとにした「シベリアもの」と呼ばれる数多くの作品を発表。代表作に「渦巻ける烏の群」など。生前に刊行された単行本は『豚群』、『橇』、『氷河』、『パルチザン・ウォルコフ』、『秋の洪水』、『雪のシベリア』、『浮動する地価』。中国における日本軍の済南事件を取材し、一九三〇年に発表した長編小説『武装せる市街』はただちに発禁となった。
一九三三年、三五歳の時に喀血し、病気療養のため家族とともに帰郷。小豆島で執筆と読書をつづけ、一九四三年、享年四四歳で逝去。

「2013年 『瀬戸内海のスケッチ 黒島伝治作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒島伝治のおすすめランキングのアイテム一覧

黒島伝治のおすすめ作品のランキングです。ブクログユーザが本棚登録している件数が多い順で並んでいます。
『教科書で読む名作 セメント樽の中の手紙ほかプロレタリア文学 (ちくま文庫)』や『渦巻ける烏の群 他三編 (岩波文庫)』や『瀬戸内海のスケッチ 黒島伝治作品集』など黒島伝治の全201作品から、ブクログユーザおすすめの作品がチェックできます。
※同姓同名が含まれる場合があります。

教科書で読む名作 セメント樽の中の手紙ほかプロレタリア文学 (ちくま文庫)

92
3.50
葉山嘉樹 2017年3月8日 本で見る

感想・レビュー

中野重治「菊の花」、小林多喜二「蟹工船」を読みたくて。解説として芥川の「プロレタリア文学論」と、鶴見俊輔・松尾尊兌の対談「中野重治『愛しき者へ』を読む」(... もっと読む

渦巻ける烏の群 他三編 (岩波文庫)

58
3.50
黒島伝治 1973年7月16日 本で見る

感想・レビュー

闕貞キ晄エ区イサ縲朱℃蜴サ繧偵b縺、莠コ縲上h繧翫? もっと読む

瀬戸内海のスケッチ 黒島伝治作品集

56
4.75
黒島伝治 2013年10月19日 本で見る

感想・レビュー

2021/11/20購入 もっと読む

黒島伝治作品集 (岩波文庫)

51
4.50
黒島伝治 2021年10月19日 本で見る

感想・レビュー

1月28日読了。図書館。 もっと読む

村 (百年文庫 83)

29
3.67
黒島伝治 2015年1月2日 本で見る

感想・レビュー

杉浦明平はどこかで一度読んだ記憶があるのだが、いつの世も少しでも知恵が回って欲深い人間が機先を制して富を蓄えていく風景がリアルに描かれていて興味深い。 葛... もっと読む

二銭銅貨

22
3.40
黒島伝治 電子書籍 2012年10月1日 本で見る

感想・レビュー

最後の母親の想いのくだり、不要な気がする。カットするなり、もう少し突き放した感が欲しいかと。 もっと読む

橇/豚群 (講談社文芸文庫)

21
4.00
黒島伝治 2017年8月10日 本で見る

感想・レビュー

黒島伝治のことを教えてくれた荒川洋治さんに感謝したい。彼の評論やNHKラジオ第2の『カルチャーラジオ 文学の世界 荒川洋治の“新しい読書の世界”「昭和・戦... もっと読む

渦巻ける烏の群

11
2.80
黒島伝治 電子書籍 2012年10月1日 本で見る

感想・レビュー

★3.5。 この作品(あるいはこの作家というべきか)の最大の意味は同時進行的に刊行されていることかと。 権力に対しては目を凝らさないといけない、と目下の世... もっと読む

武装せる市街

8
3.50
黒島伝治 電子書籍 2012年10月1日 本で見る

感想・レビュー

済南事件を描いたといわれる小説。国内では戦時中の検閲で発禁となり、戦後はGHQの検閲でお蔵入りとなり、講和条約発効後に日の目を見ることになったという。 当... もっと読む

小豆島

7
黒島伝治 電子書籍 2012年10月4日 本で見る

感想・レビュー

過去に読んでいたが、改めて読むと、これもやはり祖父および親類らの言葉と酷似する点が多い。当時島に生きるとはどういうことだったのかが非常に端的に記されている... もっと読む

短命長命

7
2.50
黒島伝治 電子書籍 2012年10月4日 本で見る

感想・レビュー

この世がいやになるのはあさはかかぁ、ちょい深いなぁ もっと読む

7
3.00
黒島伝治 電子書籍 2012年10月4日 本で見る

感想・レビュー

いやはや強烈、多分発禁処分ですよね、きっと。 でも同時代にこれを書ける力量と良心の存在を嬉しく思うとともに、かき消された事実は相当に重い。 目を凝らさ... もっと読む

四季とその折々

6
2.50
黒島伝治 電子書籍 2012年10月4日 本で見る

外米と農民

6
2.00
黒島伝治 電子書籍 2012年10月4日 本で見る

感想・レビュー

読了日 2022/04/16 青空文庫十分で読めるシリーズ。 旱魃で米ができなくなった年に、外米の配給を食う話。 時代はちょっとわからんが「微苦笑」って... もっと読む

自伝

6
2.00
黒島伝治 電子書籍 2012年10月4日 本で見る

感想・レビュー

この中で出てくる半農半漁の労働については、祖父母や親類から耳にタコができるぐらいきいている。段々畑が象徴するのは、それだけでは喰っていけないという現実で、... もっと読む

戦争について

5
2.00
黒島伝治 電子書籍 2012年10月4日 本で見る

明治の戦争文学

5
2.00
黒島伝治 電子書籍 2012年10月4日 本で見る
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