第3回 ブクログ大賞[2012] - 本好きのみんなで決める 本当におもしろい本

期待の新人作家賞

「期待の新人作家賞」は、2009年~2011年にデビューした作家の中で、2010年12月1日~2011年11月30日の期間に本を発売し、かつその作品のブクログでの評価が高かった作家に贈られます。

又吉直樹さんからのコメント

又吉直樹さん写真  今まで何かに期待されたことなど一度もなく、絶えずあなどられ低く設定された壁さえも上手く越えられず、その横を這いつくばり何とか生きてきました。そんな僕が『期待の新人作家賞』を戴けるなんて皆様の悪ふざけだとしても凄く嬉しいです。今回は小説、句集、エッセイ、コラムなど47の作品を取り上げ、そこから感じた何かを勝手気ままに綴らせていただきました。全ては無能の僕に大きな感動や書く衝動を与えてくれた素晴らしい作品達のおかげです。本当に。だから誠に僭越ではありますが、今回僕が紹介させていただいた47作品全てに『又吉選宇宙文学賞』を無理やり贈呈したいと思います。御迷惑ですよね。
そして何より僕を選んでくれた皆様本当にありがとうございます。皆で本を買い、読み続けることが文学全体の活性化に繋がり未来の面白い作品を生み出す土壌になると僕は信じています。 尚、僕に対する過度の期待はおやめ下さい。

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ブクログ大賞運営者のコメント

発売3ヶ月で本棚登録数1188、平均評価4.26を獲得した『第2図書係補佐』は、お笑い芸人としての又吉さんのファンはもちろんのこと、文学好きの一般読書家からも厚く支持されました。 この本は、ブックレビューでありながら、又吉さんと本の出会いについて書かれた作品でもあります。
ある時は日常の風景の中に紛れ込むように、ある時は過剰にドラマチックに、でもどれも又吉さんがその時出会うべくして出会った本の数々。又吉さんのおかしくも哀しい読書体験から見えてくるのは、本と人との本質的な関係のように思います。
2012年2月2日に放送された「アメトーーク!」の読書芸人特集では、文学全集を出版社ごとに集めたり、古本屋で太宰治の初版本を買い求めるなど、又吉さんの本への並々ならぬ愛情と、読書が完全に生活の一部となっている様子がうかがえました。
芸能活動同様、今後の執筆活動もとても楽しみですね。ブクログ一同、応援しております!!

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