\2022年本屋大賞ノミネート作品発表/ノミネート10タイトルと著者情報を一挙紹介!

こんにちは、ブクログ通信です。

今年で19回目を迎える本屋大賞!2022年ノミネート作品が発表されました!

今回の本屋大賞は、2020年12月1日から2021年11月30日までの間に刊行された日本の小説(判型問わずオリジナルの小説)が対象作です。全国の書店員が実際に読んで「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本の上位10作品が選ばれています。

現在、大賞を決める二次投票が始まっています。大賞の発表は4月6日(水)に行われます。大賞発表前に、各作品この機会に手にとってみてはいかがでしょうか?

2022年本屋大賞ノミネート作

青山美智子『赤と青とエスキース』

内容紹介

メルボルンの若手画家が描いた、一枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく——。二度読み必須の仕掛けに満ちた、青山美智子さんの傑作連作短篇集。

著者:青山美智子(あおやま・みちこ)さんについて

1970年生まれ、愛知県出身。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務する。その2年後に帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動を開始する。第28回「パレットノベル大賞」で佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』は、第1回「宮崎本大賞」を受賞し、同作は『猫のお告げは樹の下で』とともに「未来屋小説大賞」に入賞した。

青山美智子さんの作品一覧

知念実希人『硝子の塔の殺人』(実業之日本社)

内容紹介

雪深き森で燦然と輝く硝子の塔に、刑事、霊能力者、小説家、料理人などのゲストたちが招かれた。だがその館の主人が毒殺され、ダイニングで火事が起きたりと惨劇が続く。さらに、死体の血文字で記された十三年前の事件……。その謎を解くべく、名探偵・碧月夜と医師の一条遊馬が立ち上がった。散りばめられた伏線に隠された、驚愕のラストとは——。

著者:知念実希人(ちねん・みきと)さんについて

1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞、ベストセラーに。『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi(上・下)』で、18年、19年、20年本屋大賞連続ノミネート。『優しい死神の飼い方』『時限病棟』『リアルフェイス』『レフトハンド・ブラザーフッド』『誘拐遊戯』『十字架のカルテ』『傷痕のメッセージ』など著書多数。今もっとも多くの読者に支持される、最注目のミステリー作家。

知念実希人さんの作品一覧

米澤穂信『黒牢城』(KADOKAWA)

内容紹介

「本能寺の変」の四年前。織田信長に反旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、ある難事件に翻弄される。村重は、土牢の囚人で織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるも……。「直木賞」受賞作!

著者:米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)さんについて

1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞、14年『満願』で山本周五郎賞を受賞。『満願』は同年の年間ミステリランキングで三冠をとるなど、話題を呼んだ。近著に『王とサーカス』『真実の10メートル手前』『いまさら翼といわれても』『Iの悲劇』『本と鍵の季節』『巴里マカロンの謎』などがある。

米澤穂信さんの作品一覧

小田雅久仁『残月記』(双葉社)

内容紹介

近未来の日本、悪名高き独裁政治下。世を震撼させている感染症「月昂」に冒された男の宿命と、その傍らでひっそりと生きる女との一途な愛を描いた物語。「月」をモチーフにした異世界に足を踏み入れたら最後、もう現実には戻れない——。

著者:小田雅久仁(おだ・まさくに)さんについて

1974年生まれ、宮城県出身。小説家、ファンタジー作家。関西大学法学部政治学科卒業。2009年『増大派に告ぐ』で、第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビューした。2013年『本にだって雄と雌があります』で、第3回「Twitter文学賞国内部門」の第1位を獲得した。

小田雅久仁さんの作品一覧

一穂ミチ『スモールワールズ』(講談社)

内容紹介

夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。向き合うことができなかった父と子。大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。

著者:一穂ミチ(いちほ・みち)さんについて

2008年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。劇場版アニメ化もされ話題の『イエスかノーか半分か』など著作多数。

一穂ミチさんの作品一覧

朝井リョウ『正欲』(新潮社)

内容紹介

不登校の息子がいる検事・啓喜。初めての恋に気づいた女子大生・八重子。一つの秘密を抱える契約社員・夏月。ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。その繋がりは、”多様性を尊重する時代”にはひどく不都合なものだった——。これは共感を呼ぶ傑作か、目を背けたくなる問題作か。あなたの想像力の外側を行く、朝井リョウさん気迫の書き下ろし長篇。

著者:朝井リョウ(あさい・りょう)さんについて

1989年岐阜県生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2011年『チア男子!!』で高校生が選ぶ天竜文学賞し、13年『何者』で直木賞、14年『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞を受賞した。

朝井リョウさんの作品一覧

逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房)

内容紹介

1942年、独ソ戦の最中。モスクワ近郊の村に住む狩りの名手セラフィマは、ドイツ軍の襲撃により日常を奪われた。母を殺された復讐を誓うセラフィマは、女性狙撃小隊に入隊しスターリングラードの前線に立つ——。

著者:逢坂冬馬(あいさか・とうま)さんについて

1985年生まれ。35歳。埼玉県在住。『同志少女よ、敵を撃て』にて第11回「アガサ・クリスティー賞」大賞受賞。

逢坂冬馬さんの作品一覧

町田そのこ『星を掬う』(中央公論新社)

内容紹介

小学一年生の夏休み。母と二人で旅をして、私は母に捨てられた。ラジオ番組の賞金ほしさに、千鶴は過去の思い出を投稿した。それを聞いた母の「娘」を名乗る恵真との出会いをきっかけに、母・聖子と再会し同居することになった千鶴だが、母の姿は千鶴の記憶する姿ではなく——。

著者:町田そのこ(まちだ・そのこ)さんについて

1980年生まれ。福岡県在住。「カルメーンの青い魚」で、第十五回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。2017年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。他に『ぎょらん』(新潮社)、『うつくしが丘の不幸の家』(東京創元社)がある。

町田そのこさんの作品一覧

西加奈子『夜が明ける』(新潮社)

内容紹介

現代日本に存在する貧困、虐待、過重労働——。まだ光は見えない。それでも僕たちは夜明けを求めて歩き出す。思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、変わりゆく日々を生きる奇跡とは。「当事者ではない」葛藤を抱えながらも、社会の一員として作家のエゴとして全力で書いた、西加奈子さん渾身の一作。

著者:西加奈子(にし・かなこ)さんについて

1977年テヘラン生まれ。2004年『あおい』でデビュー。15年『サラバ!』で直木賞、07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞を受賞。著書に『i』『おまじない』他。

西加奈子さんの作品一覧

浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』(中央公論新社)

内容紹介

成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考。最終に残った六人が面接に臨む中、六通の封筒が発見される。そこには、六人それぞれが過去に犯した「罪」が告発されていた——。犯人は誰か?究極の心理戦がスタートする。

著者:浅倉秋成(あさくら・あきなり)さんについて

1989年生まれ、小説家。関東在住。第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』など。

浅倉秋成さんの作品一覧

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本屋大賞(ほんやたいしょう)とは

https://www.hontai.or.jp/

「本屋大賞」(ほんやたいしょう)とは2004年に設立された、書店員有志で組織するNPO法人「本屋大賞実行委員会」が運営する文学賞。キャッチコピーは「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」。一般の文学賞とは異なり作家・文学者は選考に加わらず、「新刊を扱う書店(オンライン書店を含む)の書店員」の投票によってノミネート作品および受賞作が決定される。過去一年の間、参加書店員が読み「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票。また「本屋大賞」は発掘部門も設け、過去に出版された本のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと書店員が思った本を選ぶ。

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