今年で第5回となる「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2022年ノンフィクション本大賞」ノミネート作品が7月26日(火)に発表されました。一次選考で、6冊のノミネート作品が決まり、全国の書店員さんがその6作品をすべて読んだ上で、それぞれ3作品に投票され、その結果をもって11月上旬(予定)に大賞が決定します。
全国の書店員さんの1次投票により選出されたノミネート6作品を一挙ご紹介いたします!
2022年ノンフィクション本大賞ノミネート6作品
鮫島浩『朝日新聞政治部』
あらすじ
保身、裏切り、隠蔽、報復人事——いつ、誰が、何を間違えたのか?元エース記者が登場人物実名で書く、朝日新聞「凋落の全内幕」。
著者:鮫島浩(さめじま・ひろし)さんについて
ジャーナリスト。1971年生まれ。京都大学法学部の佐藤幸治ゼミで憲法を学ぶ。1994年に朝日新聞社入社。つくば、水戸、浦和の各支局を経て、1999年から政治部。菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝ら与野党政治家を幅広く担当し、2010年に39歳で政治部次長(デスク)に。2012年に調査報道に専従する特別報道部デスクとなり、翌年「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2014年に福島原発事故を巡る「吉田調書」報道で解任される。2021年に朝日新聞を退社してウェブメディア「SAMEJIMA TIMES」を創刊し、連日記事や動画を無料公開している。
「2022年 『朝日新聞政治部』 で使われていた紹介文から引用しています。」
鈴木忠平『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』
あらすじ
中日ドラゴンズで監督を務めた8年間、ペナントレースですべてAクラスに入り、日本シリーズには5度進出、2007年には日本一にも輝いた。それでもなぜ、落合博満は〝嫌われた監督〟であり続けたのか。あの言葉と沈黙、非情な采配。そこに込められた深謀遠慮に影響を受け、真のプロフェッショナルへと変貌を遂げていった男たちの証言から、稀代の名将の実像に迫る。
著者:鈴木忠平(すずき・ただひら)さんについて
1977年、千葉県生まれ。愛知県立熱田高校から名古屋外国語大学を卒業後、日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を16年間経験。2016年に独立し、2019年までNumber編集部に所属。現在はフリーで活動している。
『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』より
小林元喜『さよなら、野口健』
あらすじ
野口健はモンスターか、善意の活動家か?人が人に関わることの、真の意味を問うノンフィクション 野口健は登山家として本当に「三・五流」なのか?なぜ小池百合子をあれほど応援したのか?さまざまな社会貢献を続ける本当の理由とは?
著者:小林元喜(こばやし・もとき)さんについて
1978年、山梨県生まれ。法政大学経済学部卒業。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。法政大学在学中から村上龍のアシスタントとして、リサーチ、ライティングを開始。『共生虫ドットコム』、『13歳のハローワーク』等の制作に携わる。卒業後は、石原慎太郎公式サイトの制作・運営、登山家の野口健のマネージャー等を担当。野口健のマネージャーを計10年務める中、野口健事務所の入社と退職を3度繰り返し、様々な職を転々とする。『さよなら、野口健』が、第19回「開高健ノンフィクション賞」最終候補にノミネート。
平井美帆『ソ連兵へ差し出された娘たち』(単行本)
あらすじ
敗戦直後の満洲でソ連兵から皆を守るためにひとつの開拓団が下した「究極の決断」とは?第19回「開高健ノンフィクション賞」受賞作。
著者:平井美帆(ひらい・みほ)さんについて
1971年、大阪府生まれ。南カリフォルニア大学舞台芸術学部卒業。アメリカ在住の頃に現地の情報誌に執筆し、日本の雑誌に海外ルポを寄稿。2002年帰国。2006年、代理出産をテーマにした『あなたの子宮を貸してください』を刊行。その他著書に、『イレーナ・センドラー―ホロコーストの子ども達の母―』などがある。
永田豊隆『妻はサバイバー』
あらすじ
妻に異変が起きたのは、結婚4年目、彼女が29歳の時だった。摂食障害、アルコール依存症……。介護と仕事、その両立に悩み続けた20年近くにわたる自らの体験を、貧困ジャーナリズム賞受賞歴もある朝日新聞記者が克明に綴る。
著者:永田豊隆(ながた・とよたか)さんについて
1968年生まれ。読売新聞西部本社を経て、朝日新聞社入社。現在はネットワーク報道本部に所属する。生活保護関連の報道で、2007年と09年に「貧困ジャーナリズム賞」を受賞した。
川内有緒『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』
あらすじ
見えない人と見るからこそ、見えてくる!全盲の白鳥建二さんとアート作品を鑑賞することにより、浮かびあがってくる社会や人間の真実、アートの力——。
著者:川内有緒(かわうち・ありお)さんについて
ノンフィクション作家。1972年、東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業後、米国ジョージタウン大学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏の国連機関などに勤務後、ライターに転身。『空をゆく巨人』(集英社)で第16回開高健ノンフィクション賞を受賞。著書に『パリでメシを食う。』(幻冬舎)、『パリの国連で夢を食う。』(同)、『晴れたら空に骨まいて』(ポプラ社/講談社文庫)など。https://www.ariokawauchi.com
「2020年 『バウルを探して〈完全版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」
「Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」とは
ヤフー株式会社が運営する日本最大級のインターネットニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」と、全国の書店員さんがお客様に勧めたい本を投票して大賞を決定する「本屋大賞」が連携し、2018年に創設されたノンフィクション・アワードです。