2025年本屋大賞ノミネート作品発表!ノミネート10タイトルと著者情報を一挙紹介!

こんにちは、ブクログ通信です。

今年で22回目を迎える本屋大賞!2025年ノミネート作品が発表されました!

今回の本屋大賞は、2023年12月1日から2024年11月30日までの間に刊行された日本の小説(判型問わずオリジナルの小説)が対象作です。全国の書店員が実際に読んで「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本の上位10作品が選ばれています。

現在、大賞を決める二次投票が始まっています。大賞の発表は4月9日(水)に行われます。大賞発表前に、各作品この機会に手にとってみてはいかがでしょうか?

2025年本屋大賞ノミネート作

早見和真『アルプス席の母』
阿部暁子『カフネ』
山口未桜『禁忌の子』
一穂ミチ『恋とか愛とかやさしさなら』
野崎まど『小説』
金子玲介『死んだ山田と教室』
恩田陸『spring』
朝井リョウ『生殖記』
宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』
青山美智子『人魚が逃げた』

早見和真『アルプス席の母』

アルプス席の母
早見和真『アルプス席の母
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内容紹介

秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!?

著者:早見和真(はやみ・かずまさ)さんについて

1977年神奈川県生まれ。2016~2022年に愛媛県松山市で執筆活動に取り組む。現在は東京都在住。2008年に『ひゃくはち』でデビュー。2015年に『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞、2019年に『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞とJRA馬事文化賞を受賞。その他の著作に『95』『あの夏の正解』『店長がバカすぎて』『八月の母』などがある。

早見和真さんの作品一覧

阿部暁子『カフネ』

カフネ
阿部暁子『カフネ
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内容紹介

法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まってゆく。

著者:阿部暁子(あべ・あきこ)さんについて

岩手県生まれ。『陸の魚』で雑誌「Cobalt短編小説新人賞」に入選。『いつまでも』で2008年度「ロマン大賞」受賞。集英社オレンジ文庫に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)、『どこよりも遠い場所にいる君へ』コバルト文庫に『屋上ボーイズ』、ノベライズ『ストロボ・エッジ』『アオハライド』シリーズ、他の著書に『パラ・スター 〈Side 宝良〉』などがある。

阿部暁子さんの作品一覧

山口未桜『禁忌の子』

禁忌の子
山口未桜『禁忌の子
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内容紹介

救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは——。

著者:山口未桜(やまぐち・みお)さんについて

1987年兵庫県生まれ。神戸大学卒業。現役医師として活躍する傍ら、執筆活動をする。2024年に『禁忌の子』で第34回「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。

山口未桜さんの作品一覧

一穂ミチ『恋とか愛とかやさしさなら』

恋とか愛とかやさしさなら
一穂ミチ『恋とか愛とかやさしさなら
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内容紹介

プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしてゆく。

著者:一穂ミチ(いちほ・みち)さんについて

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が「直木賞」候補、「山田風太郎賞」候補に。同書収録の短編『ピクニック』は「日本推理作家協会賞」短編部門候補になる。その他著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』等がある。

一穂ミチさんの作品一覧

野崎まど『小説』

小説
野崎まど『小説
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内容紹介

5歳で読んだ『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説にささげられることになった。12歳になると、内海集司は小説の魅力を共有できる生涯の友・外崎真と出会い、二人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。そこでは好きなだけ本を読んでいても怒られることはなく、小説家・髭先生は二人の小説世界をさらに豊かにしてゆく。しかし、その屋敷にはある秘密があった。

著者:野崎まど(のざき・まど)さんについて

1979年生まれ。2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』は第34回「日本SF大賞」や「大学読書人大賞」にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズは、2019年よりアニメが放送された。

野崎まどさんの作品一覧

金子玲介『死んだ山田と教室』

死んだ山田と教室
金子玲介『死んだ山田と教室
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内容紹介

夏休みが終わる直前、二年E組の人気者・山田が飲酒運転に轢かれて死んだ。二学期初日の教室、悲しみに沈むクラス。すると、教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきた——。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしく——。

著者:金子玲介(かねこ・れいすけ)さんについて

1993年神奈川県生まれ。慶應義塾大学卒業。2024年『死んだ山田と教室』で第65回「メフィスト賞」を受賞し、小説家デビュー。同年に第2作『死んだ石井の大群』と第3作『死んだ木村を上演』と刊行を続ける。

金子玲介さんの作品一覧

恩田陸『spring』

spring (単行本)
恩田陸『spring (単行本)
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内容紹介

「俺は世界を戦慄せしめているか?」少年は8歳でバレエに出会い、15歳で海を渡った。一人の天才を巡る4つのspring。構想10年、待望のダンサー小説!

著者:恩田陸(おんだ・りく)さんについて

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸さんの作品一覧

朝井リョウ『生殖記』

生殖記
朝井リョウ『生殖記
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内容紹介

とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。「体組成計を買うため」ではなく「寿命を効率よく消費するため」に。この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積。

著者:朝井リョウ(あさい・りょう)さんについて

1989年岐阜県生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で、「小説すばる新人賞」を受賞し、デビュー。11年『チア男子!!』で、高校生が選ぶ「天竜文学賞」を受賞。13年『何者』で「直木賞」、14年『世界地図の下書き』で「坪田譲治文学賞」を受賞する。その他著書に、『どうしても生きてる』『死にがいを求めて生きているの』『スター』『正欲』等がある。

朝井リョウさんの作品一覧

宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』

成瀬は信じた道をいく
宮島未奈『成瀬は信じた道をいく
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内容紹介

成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?

著者:宮島未奈(みやじま・みな)さんについて

1983年静岡県生まれ、滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒業。2018年、宮島ムー名義の『二位の君』で、第196回「コバルト短編小説新人賞」を受賞する。2021年『ありがとう西武大津店』で第20回「女による女のためのR-18 文学賞」大賞、「読者賞」「友近賞」をトリプル受賞。同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』で、デビュー。

宮島未奈さんの作品一覧

青山美智子『人魚が逃げた』

人魚が逃げた
青山美智子『人魚が逃げた
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内容紹介

ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め——。そしてその「人魚騒動」の裏では、五人の男女が「人生の節目」を迎えていた。

著者:青山美智子(あおやま・みちこ)さんについて

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。

青山美智子さんの作品一覧


本屋大賞(ほんやたいしょう)とは

「本屋大賞」(ほんやたいしょう)とは2004年に設立された、書店員有志で組織するNPO法人「本屋大賞実行委員会」が運営する文学賞。キャッチコピーは「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」。一般の文学賞とは異なり作家・文学者は選考に加わらず、「新刊を扱う書店(オンライン書店を含む)の書店員」の投票によってノミネート作品および受賞作が決定される。過去一年の間、参加書店員が読み「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票。また「本屋大賞」は発掘部門も設け、過去に出版された本のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと書店員が思った本を選ぶ。

https://www.hontai.or.jp/index.html