第169回芥川賞・直木賞受賞作決定!!芥川賞に市川沙央さん『ハンチバック』、直木賞に垣根涼介さん『極楽征夷大将軍』、永井紗耶子さん『木挽町のあだ討ち』

こんにちは、ブクログ通信です。

第169回芥川龍之介賞直木三十五賞の選考会が行われ、芥川賞に市川沙央さん『ハンチバック』、直木賞に垣根涼介さん『極楽征夷大将軍』、永井紗耶子さん『木挽町のあだ討ち』が選ばれました!

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第169回芥川賞・直木賞候補作が決定!候補作10タイトルと著者情報を一挙紹介![2023年6月16日]

芥川賞受賞作

市川沙央『ハンチバック』

ハンチバック
市川沙央『ハンチバック
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あらすじ

井沢釈華(しゃか)の背骨は、右肺を押しつぶす形で極度に湾曲している。両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、某有名私大の通信課程に通い、しがないこたつ記事を書いては収入の全額を寄付し、18禁TL小説を投稿し、零細アカウントでツイートする——。

著者:市川沙央(いちかわ・さおう)さんについて

1979年生まれ。早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業。筋疾患先天性ミオパチーによる、症候性側弯症および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者。2023年、第128回「文學界新人賞」を受賞する。

市川沙央さんの作品一覧

参考リンク

市川沙央さんのTwitter

芥川龍之介賞|公益財団法人日本文学振興会

直木賞受賞作

垣根涼介『極楽征夷大将軍』

極楽征夷大将軍
垣根涼介『極楽征夷大将軍
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あらすじ

混迷する時代に、足利直義の兄・尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。

著者:垣根涼介(かきね・りょうすけ)さんについて

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』で「サントリーミステリー大賞」と「読者賞」をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、「大藪春彦賞」、「吉川英治文学新人賞」、「日本推理作家協会賞」の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で「山本周五郎賞」、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

垣根涼介さんの作品一覧

永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』

木挽町のあだ討ち
永井紗耶子『木挽町のあだ討ち
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あらすじ

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。2年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが——。現代人の心を揺さぶり勇気づける令和の革命的傑作誕生!

著者:永井紗耶子(ながい・さやこ)さんについて

1977年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。新聞記者を経て、フリーランスライターとなり、新聞、雑誌などで幅広く活躍。2010年、「絡繰り心中」で第11回「小学館文庫小説賞」を受賞し、デビュー。2021年、『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』で第40回「新田次郎文学賞」、第10回「本屋が選ぶ時代小説大賞」、第3回「細谷賞」を受賞。他に『大奥づとめ』『福を届けよ 日本橋紙問屋商い心得』『帝都東京華族少女』『横濱王』『広岡浅子という生き方』などがある。

永井紗耶子さんの作品一覧

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永井紗耶子さんのTwitter

直木三十五賞|公益財団法人日本文学振興会


あらためまして、受賞おめでとうございます!

参考リンク

公益財団法人日本文学振興会 – 文藝春秋