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第172回芥川龍之介賞、直木三十五賞の選考会が行われ、芥川賞に安堂ホセさん『DTOPIA』、鈴木結生さん『ゲーテはすべてを言った』、直木賞に伊与原新さん『藍を継ぐ海』が選ばれました!
【関連リンク】
第172回芥川賞・直木賞候補作が決定!候補作10タイトルと著者情報を一挙紹介![2024年12月13日]
芥川賞受賞作
安堂ホセ『DTOPIA』

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内容紹介
「DTOPIA(デートピア)」2024シリーズの舞台は南太平洋の楽園、ボラ・ボラ島。白人女性“ミスユニバース”を巡って、各国・各都市を代表する総勢10名の男が競い合う。Date1からDate10まで、全10エピソードにわたるショーの撮影には40台近くのカメラが使用され、視聴者たちは、島の隅々から、あるいは、空中、水中を回遊しながら出演者たちを捕捉し、絶えず追跡し続ける。ジェンダー、セクシャリティ、人種、出自に対する暴力、あらゆる欺瞞と印象操作に晒されながら、彼らがたどり着いた先とは。
著者:安堂ホセ(あんどう・ほせ)さんについて
1994年東京都生まれ。2022年『ジャクソひとり』で第59回「文藝賞」を受賞し、デビュー。同作が第168回「芥川賞」候補になる。
参考リンク
鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』

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内容紹介
高名なゲーテ学者・博把統一は一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出合う。ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求める旅の先に、行き着いた場所は……。若き才能が描く、アカデミック冒険譚!
著者:鈴木結生(すずき・ゆうい)さんについて
2001年生まれ、福島県出身。西南学院大学卒。2024年『人にはどれほどの本がいるか』で第10回「林芙美子文学賞」佳作を受賞。
直木賞受賞作
伊与原新『藍を継ぐ海』

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内容紹介
数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺に——。なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男——。人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。きらめく全5篇。
著者:伊与原新(いよはら・しん)さんについて
1972年大阪府生まれ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。2010年『お台場アイランドベイビー』で第30回「横溝正史ミステリ大賞」を受賞し、デビュー。19年『月まで三キロ』で第38回「新田次郎文学賞」を受賞。20年刊の『八月の銀の雪』が第164回「直木賞」候補、第34回「山本周五郎賞」候補となり、2021年「本屋大賞」で6位に入賞する。
参考リンク
あらためまして、受賞おめでとうございます!