こんにちは、ブクログ通信です。
第173回「芥川龍之介賞・直木三十五賞」(2025年上半期)の候補作が発表されました!
受賞作を決める選考会は7月16日(水)に東京で行われます。
そこで、今回ノミネートされた話題の著者・候補作を一挙ご紹介いたします。ぜひチェックしてみてくださいね。
芥川賞候補作
グレゴリー・ケズナジャット『トラジェクトリー』(文學界6月号)
駒田隼也『鳥の夢の場合』(群像6月号)
向坂くじら『踊れ、愛より痛いほうへ』(文藝春季号)
日比野コレコ『たえまない光の足し算』(文學界6月号)
グレゴリー・ケズナジャット『トラジェクトリー』(文學界6月号)
著者:グレゴリー・ケズナジャットさんについて
1984年、アメリカ合衆国サウスカロライナ州グリーンビル市生まれ。2007年、クレムソン大学を卒業ののち、外国語指導助手として来日。2017年、同志社大学文学研究科国文学専攻博士後期課程修了。現在は法政大学グローバル教養学部にて准教授。2021年『鴨川ランナー』にて第2回「京都文学賞」を満場一致で受賞し、デビュー。同年、受賞作を収録した『鴨川ランナー』を刊行。
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駒田隼也『鳥の夢の場合』(群像6月号)
著者:駒田隼也(こまだ・じゅんや)さんについて
1995年京都府生まれ。2017年3月、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)文芸表現学科卒業。書店勤務のかたわら、京都新聞で「本屋と一冊」の書評連載を担当する。
向坂くじら『踊れ、愛より痛いほうへ』(文藝春季号)
著者:向坂くじら(さきさか・くじら)さんについて
1994年名古屋生まれ。慶應義塾大学文学部卒。詩人。2022年埼玉県桶川市に「国語教室ことぱ舎」を設立し、小学生から高校生までを対象とした国語の指導を行う。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」でアーティストとしても活動。著書に詩集『とても小さな理解のための』、小説『いなくなくならなくならないで』、エッセイ集『ことぱの観察』、『犬ではないと言われた犬』、共著に『群れから逸れて生きるための自学自習法』など。
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日比野コレコ『たえまない光の足し算』(文學界6月号)
著者:日比野コレコ(ひびの・これこ)さんについて
2003年奈良県生まれ。2022年に、『ビューティフルからビューティフルへ』で第59回「文藝賞」を受賞し、デビュー。
直木賞候補作
逢坂冬馬『ブレイクショットの軌跡』
青柳碧人『乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO』
芦沢央『嘘と隣人』
塩田武士『踊りつかれて』
夏木志朋『Nの逸脱』
柚月裕子『逃亡者は北へ向かう』
逢坂冬馬『ブレイクショットの軌跡』
著者:逢坂冬馬(あいさか・とうま)さんについて
1985年生まれ。埼玉県在住。2021年『同志少女よ、敵を撃て』にて第11回「アガサ・クリスティー賞」大賞、22年「本屋大賞」を受賞する。
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青柳碧人『乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO』
著者:青柳碧人(あおやぎ・あいと)さんについて
1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社birth小説部門」を受賞しデビュー。2019年、『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、「本屋大賞」にもノミネートされた。
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芦沢央『嘘と隣人』
著者:芦沢央(あしざわ・よう)さんについて
1984年東京都生まれ。千葉大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で、第3回「野性時代フロンティア文学賞」を受賞し、デビュー。16年刊行の『許されようとは思いません』が、「吉川英治文学新人賞」候補作に選出。18年『火のないところに煙は』で、「静岡書店大賞」を受賞、第16回「本屋大賞」にノミネートされる。20年刊行の『汚れた手をそこで拭かない』が、第164回「直木賞」、第42回「吉川英治文学新人賞」候補に選出された。その他著書に、『悪いものが、来ませんように』『今だけのあの子』『いつかの人質』『貘の耳たぶ』『僕の神さま』等がある。
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塩田武士『踊りつかれて』
著者:塩田武士(しおた・たけし)さんについて
1979年、兵庫県生まれ。神戸新聞社在職中の2011年『盤上のアルファ』でデビュー。2016年『罪の声』で第7回「山田風太郎賞」を受賞し、「「週刊文春」ミステリーベスト10 2016」国内部門第1位、2017年「本屋大賞」3位に輝く。2018年『騙し絵の牙』が話題が、「本屋大賞」6位と2年連続本屋大賞ランクイン。2019年『歪んだ波紋』で第40「回吉川英治文学新人賞」受賞。2020年、21年には『罪の声』『騙し絵の牙』がそれぞれ映画化された。
夏木志朋『Nの逸脱』
著者:夏木志朋(なつき・しほ)さんについて
1989年大阪府生まれ。大阪市立第二工芸高校卒。2019年『ニキ』にて第9回「ポプラ社小説新人賞」を受賞し、作家デビュー。2022年、同作は文庫タイトル『二木先生』として文庫化され、大ヒットにとなる。
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柚月裕子『逃亡者は北へ向かう』
著者:柚月裕子(ゆづき・ゆうこ)さんについて
1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回「大藪春彦賞」、16年『孤狼の血』で第69回「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は、18年に映画化された。同年『盤上の向日葵』で2018年「本屋大賞」2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』等がある。
受賞作の結果発表が楽しみですね!気になる作品は、ぜひ今からチェックしておきましょう!