第159回芥川賞に高橋弘希さん『送り火』 、直木賞に島本理生さん『ファーストラヴ』が決定しました!

第159回(2018年・平成30年度上半期)芥川賞、直木賞受賞作決定!

第159回芥川龍之介賞、直木三十五賞(2018年上半期)の選考会が7月18日に行われ、芥川賞に高橋弘希さん『送り火』(『文學界』5月号掲載)、直木賞に島本理生さん『ファーストラヴ』(文藝春秋)が選ばれました!

(2018年7月20日最終更新)

【関連リンク】

第159回芥川賞・直木賞候補作が決定!候補作11タイトルと著者情報を一挙紹介![2018年6月18日]

第159回芥川賞受賞作

高橋弘希さん「送り火」(『文學界』5月号掲載)

高橋弘希さん『送り火
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内容紹介

東京から山間の町に引っ越してきた中学三年生の歩。場所に馴染み、生徒数が少ない中学校で、すぐにクラスに溶け込んだはずだった。けれどもその閉鎖的な空間で、驚くべき陰湿ないじめ、暴力が秘められていることを悟る……。

著者:高橋弘希(たかはし・ひろき)さんについて

1979年青森県十和田市生まれ。文教大学文学部卒業。予備校講師として勤務しながらミュージシャンとしても活動。2014年「指の骨」で第46回新潮新人賞受賞し、作家デビュー。同作で第152回芥川賞候補、第28回三島賞候補。2015年「朝顔の日」で第153回芥川賞候補。2016年「短冊流し」で、第155回芥川賞候補。同年『スイミングスクール』で第30回三島賞候補。2017年『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』で第31回三島賞候補、第39回野間文芸新人賞受賞。『送り火』は芥川賞4回目のノミネートで受賞に至った。

高橋弘希さんの作品一覧

参考リンク

新芥川賞作家・高橋弘希が語った「僕が戦争を描く理由」 | 文春オンライン[2018年7月18日]

高橋弘希「送り火」/村田沙耶香「地球星人」 | 西日本新聞文芸時評[2018年5月1日]

第159回直木賞受賞作

島本理生さん『ファーストラヴ』(文藝春秋)

島本理生さん『ファーストラヴ
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内容紹介

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。

著者:島本理生(しまもと・りお)さんについて

1983年東京都板橋区生まれ。都立新宿山吹高等学校に在学中の2001年に「シルエット」で、第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞し、デビュー。06年立教大学文学部日本文学科中退。小学生のころから小説を書き始め、1998年15歳で「ヨル」が『鳩よ!』掌編小説コンクール第2期10月号に当選、年間MVPを受賞。2003年『リトル・バイ・リトル』で第128回芥川賞候補、第25回野間文芸新人賞受賞(同賞史上最年少受賞)。2004年『生まれる森』が第130回芥川候補。2005年『ナラタージュ』が第18回山本周五郎賞候補。同作品は2005年『この恋愛小説がすごい! 2006年版』第1位、「本の雑誌が選ぶ上半期ベスト10」第1位本屋大賞で第6位。2006年『大きな熊が来る前に、おやすみ。』が第135回芥川賞候補。2007年『Birthday』第33回川端康成文学賞候補。2011年『アンダスタンド・メイビー』第145回直木賞候補。2015年『Red』で第21回島清恋愛文学賞受賞、『夏の裁断』で第153回芥川賞候補。『ファーストラヴ』で2回目の直木賞ノミネート、受賞に至る。

島本理生さんの作品一覧

参考リンク

第159回直木賞作家、島本理生さんの作品5選!

島本理生さん Twitter @rio_shimamoto

島本理生さん Official Website

直木賞『ファーストラブ』島本理生が語る「恋愛最大のリスク“変な感じのする男”に特徴的なこと」 | 文春オンライン[2018年7月18日]

島本理生「家事や育児に疲れていたからかも(笑)」 最新刊への思い | anan NEWS[2017年6月18日]

あらためまして、高橋弘希さん、島本理生さん受賞おめでとうございます!

関連リンク

第159回芥川賞・直木賞候補作が決定!候補作11タイトルと著者情報を一挙紹介![2018年6月18日]

芥川龍之介賞|公益財団法人日本文学振興会 – 文藝春秋

直木三十五賞|公益財団法人日本文学振興会 – 文藝春秋