第167回「芥川龍之介賞・直木三十五賞」(2022年上半期)の候補作が発表されました!
受賞作を決める選考会は7月20日(水)に東京で行われます。
そこで、今回ノミネートされた話題の著者・候補作を一挙ご紹介いたします!
芥川賞候補作
●小砂川チト『家庭用安心坑夫』(群像6月号)
●鈴木涼美『ギフテッド』(文學界6月号)
●高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』(群像1月号)
●年森瑛『N/A』(文學界5月号)
●山下紘加『あくてえ』(文藝夏季号)直木賞候補作
●河﨑秋子『絞め殺しの樹』(小学館)
●窪美澄『夜に星を放つ』(文藝春秋)
●呉勝浩『爆弾』(講談社)
●永井紗耶子『女人入限』(中央公論新社)
●深緑野分『スタッフロール』(文藝春秋)
芥川賞候補作
小砂川チト『家庭用安心坑夫』(群像6月号)
2022年7月11日発売です!
著者:小砂川チト(こさがわ・ちと)さんについて
1990年生まれ。岩手県出身。慶應義塾大学文学部卒業。同大学院社会学研究科心理学専攻修了。2022年、『家庭用安心坑夫』で、第65回「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。同作で第167回「芥川龍之介賞」候補となった。
鈴木涼美『ギフテッド』(文學界6月号)
2022年7月12日発売です!
著者:鈴木涼美(すずき・すずみ)さんについて
作家。1983年東京都生まれ。慶應大環境情報学部在学中にAVデビュー。その後はキャバクラなどに勤務しながら東大大学院社会情報学修士課程修了。修士論文は後に『「AV女優」の社会学』として書籍化。日本経済新聞社記者を経てフリーの文筆業に。書評・映画評から恋愛エッセイまで幅広く執筆。著書に『身体を売ったらサヨウナラ』『可愛くってずるくっていじわるな妹になりたい』『ニッポンのおじさん』『JJとその時代』、『往復書簡 限界から始まる』(上野千鶴子氏との共著)など。
「2022年 『娼婦の本棚』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』(群像 2022年 01 月号 [雑誌])
著者:高瀬隼子(たかせ・じゅんこ)さんについて
1988年生まれ。愛媛県出身、東京都在住。立命館大学部文学部卒業。2019年『犬のかたちをしているもの』で、第43回「すばる文学賞」を受賞。2020年に同作でデビュー。著書に『犬のかたちをしているもの』がある。
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年森瑛『N/A』(文學界(2022年5月号))
著者:年森瑛(としもり・あきら)さんについて
1994年生まれ。公務員勤務と並行し執筆した『N/A』で、第127回「文學界新人賞」を選考委員の満場一致で受賞。同作で第167回「芥川龍之介賞」候補作となった。
山下紘加『あくてえ』(文藝 2022年夏季号)
著者:山下紘加(やました・ひろか)さんについて
1994年、東京都生まれ。2015年、『ドール』で第52回文藝賞を受賞しデビュー。
「2020年 『クロス』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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直木賞候補作
河崎秋子『絞め殺しの樹』
著者:河崎秋子(かわさき・あきこ)さんについて
1979年北海道別海町生まれ。2012年「東陬遺事」で第46回北海道新聞文学賞、14年『颶風の王』で三浦綾子文学賞、15年同作でJRA賞馬事文化賞、19年『肉弾』で第21回大藪春彦賞を受賞。『土に贖う』で新田次郎賞を受賞。
「2020年 『鳩護』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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窪美澄『夜に星を放つ』
著者:窪美澄(くぼ・みすみ)さんについて
1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で第8回「R-18文学賞」大賞を受賞。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』で第24回山本周五郎賞を受賞、本屋大賞第2位に選ばれた。12年、『晴天の迷いクジラ』で第3回「山田風太郎賞」を受賞。19年、『トリニティ』で第36回「織田作之助賞」を受賞。その他の著書に『水やりはいつも深夜だけど』『さよなら、ニルヴァーナ』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『いるいないみらい』『たおやかに輪をえがいて』『私は女になりたい』など。
「2022年 『いるいないみらい』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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呉勝浩『爆弾』
著者:呉勝浩(ご・かつひろ)さんについて
1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。現在、大阪府大阪市在住。2015年、『道徳の時間』で、第61回「江戸川乱歩賞」を受賞し、デビュー。18年『白い衝動』で第20回「大藪春彦賞」受賞。2020年『スワン』で第41回「吉川英治文学新人賞」及び第73回「日本推理作家協会賞」を受賞。2021年『おれたちの歌をうたえ』で第165回「直木賞」候補作品になる。他の著作に『ロスト』『蜃気楼の犬』『マトリョーシカ・ブラッド』などがある。
永井紗耶子『女人入眼』(単行本)
著者:永井紗耶子(ながい・さやこ)さんについて
1977年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。新聞記者を経てフリーランスライターとなり、新聞、雑誌などで幅広く活躍。2010年、『絡繰り心中』で小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。2020年『商う狼 江戸商人杉本茂十郎』で新田次郎賞、本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。他の著書に『大奥づとめ よろずおつとめ申し候』『福を届けよ 日本橋紙問屋商い心得』『横濱王』などがある。
「2022年 『女人入眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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深緑野分『スタッフロール』
著者:深緑野分(ふかみどり・のわき)さんについて
1983年神奈川県生まれ。2010年、「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15年刊行の長編『戦場のコックたち』で第154回直木賞候補、16年本屋大賞ノミネート、第18回大藪春彦賞候補。18年刊行の『ベルリンは晴れているか』で第9回Twitter文学賞国内編第1位、19年本屋大賞ノミネート、第160回直木賞候補、第21回大藪春彦賞候補。19年刊行の『この本を盗む者は』で、21年本屋大賞ノミネート、「キノベス!2021」第3位となった。その他の著書に『分かれ道ノストラダムス』『カミサマはそういない』がある。
「2022年 『ベルリンは晴れているか』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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発表が楽しみですね!気になる作品は、ぜひ今からチェックしておきましょう!