こんにちは、ブクログ通信です。
本日、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」が発表されました!
ビジネス書を顕彰する賞は多くない中で、「客観的なビジネス書顕彰を目指し、読者であるビジネスパーソンが選出する」ために2016年に誕生した賞です。今年が3回目となりました。
本年は「ビジネス実務部門」が新設され、グランプリを含む6部門の受賞作が発表されました。グロービス経営大学院がビジネスパーソンに特に薦めたい一冊として、「グロービス経営大学院特別賞」も同時発表されています。グランプリおよび各部門賞について、全国書店でフェアも開催される予定とのこと。
それでは各部門賞を発表し、内容紹介・著者情報を一挙にご紹介します。気になる本はありますか?読み逃しているビジネス系話題書はありませんか?ぜひご覧ください。
ビジネス書グランプリ2018 総合グランプリ
総合グランプリ&イノベーション部門賞 西野亮廣さん『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』(幻冬舎)

内容紹介
グランプリと部門賞、同時受賞です!クラウドファンディングによって、国内歴代最高となる総額1億円を個人調達して絵本『えんとつ町のプペル』を作った西野さん。本をメガヒットへと導いた思考の源泉や、「現代のお金の作り方と使い方」「最強の広告戦略」を示す一冊。多くの読者に読まれる本となりました。
著者:西野亮廣(にしの・あきひろ)さん
1980年兵庫県生まれ。芸人。著書に、絵本『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』『えんとつ町のプペル』、小説『グッド・コマーシャル』、ビジネス書『魔法のコンパス』があり、全作ベストセラーとなっている。
マネジメント部門賞 アンドリュー・S・グローブさん『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』(日経BP社)

内容紹介
多くのビジネスマンに支持を受けた、アウトプットを最大化するためのマネジメントを記した本書が受賞しました。マネージャーが最も注力すべき仕事はなにか?タイムマネジメントの方法、意思決定のときにしてはいけないこととは?ミーティングはどう進めるべきか、1対1の面談(ワン・オン・ワン)ではなにを話すのか、人事評価はどう判断すべきか――。具体的かつ実践的で役に立つ、アンディ・グローブのアドバイスが満載の経営書です。
著者:アンドリュー・S・グローブさん
1936年ハンガリーのブタペスト生まれ。1956年にハンガリーからアメリカに移住。ニューヨーク州立大学を主席で卒業し、カリフォルニア大学で博士号取得(化学工学)。インテル社の創設に参画し、第1号の社員となる。79年社長に就任。97年にはタイム誌の今年の人に選ばれた。98年にはインテルのCEOを辞任し、2004年には会長から退いた。スタンフォード大学経営大学院で24年にわたって指導した。2016年3月に死去。
ビジネススキル部門賞 西野精治さん『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版)

内容紹介
レムとノンレムは、「90分周期」じゃなかった!?最新の睡眠データ満載!科学的エビデンスに基づいた、睡眠本の超決定版!「世界最高」の呼び声高いスタンフォードの睡眠研究。そのトップを務める世界的権威が明かす、「究極の疲労回復」と「最強の覚醒」をもたらす超一流の眠り方。
著者:西野精治(にしの・せいじ)さん
1955年大阪府出身。スタンフォード大学医学部精神科教授、同大学睡眠生体リズム研究所(SCNラボ)所長。医師、医学博士。
1987年、当時在籍していた大阪医科大学大学院からスタンフォード大学医学部精神科睡眠研究所に留学。突然眠りに落ちてしまう過眠症「ナルコレプシー」の原因究明に全力を注ぐ。1999年にイヌの家族性ナルコレプシーにおける原因遺伝子を発見し、翌2000年にはグループの中心としてヒトのナルコレプシーの主たる発生メカニズムを突き止めた。2005年にSCNラボの所長に就任。睡眠・覚醒のメカニズムを、分子・遺伝子レベルから個体レベルまでの幅広い視野で研究している。「睡眠の謎を解き明かして社会に還元する」を命題としており、多くのアスリートから支持されている「エアウィーヴ」の開発研究にも携わった。2016年4月より一般社団法人良質睡眠研究機構の代表理事に就任。科学分野の人材育成への思いから、大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎北米支部同窓会会長も務めている。本書が日本語での初著書になる。1968年にウィリアム・C・デメント博士により創設された「スタンフォード大学睡眠研究所」は、世界の睡眠医学を牽引しており、数多くの睡眠研究者を輩出していることから「世界最高の睡眠研究機関」と呼ばれている。
政治経済部門賞 河合雅司さん『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』(講談社)

内容紹介
本が人口減少社会にあることは「常識」。だが、その実態を正確に知る人はどのくらいいるだろうか?人口減少に関する日々の変化というのは、極めてわずか。ゆえに人々を無関心にする。だが、それこそがこの問題の真の危機、「静かなる有事」である。これからの日本社会・日本経済を真摯に考えるうえでの必読書!
著者:河合雅司(かわい・まさし)さん
1963年、名古屋市生まれ。産経新聞社論説委員、大正大学客員教授(専門は人口政策・社会保障政策)。中央大学卒業。内閣官房有識者会議委員、厚労省検討会委員、農水省第三者委員会委員、拓殖大学客員教授などを歴任。2014年、「ファイザー医学記事賞」大賞を受賞。
リベラルアーツ部門賞 佐藤航陽さん『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)

内容紹介
昨年末に発売され、非常に多くのユーザーから支持され、ベストセラーになった一冊が選出されました!
「資本主義」を革命的に書き換える「お金2.0」とは何か。2.0のサービスは、概念そのものを作り出そうとするものが多いので、既存の金融知識が豊富な人ほど理解に苦しみます。その典型がビットコインです。お金や経済の仕組みから、テクノロジーの進化によって生まれた「新しい経済」のカタチ、最後に私たちの生活がいかに変わるか、段階的に説明する一冊です。
著者:佐藤航陽(さとう・かつあき)さんについて
福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ビジネス実務部門賞 ピョートル・フェリークス・グジバチさん『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』(SBクリエイティブ)

内容紹介
タイトルが印象的な本ですが内容も充実しており、多くの人から支持を受けての受賞となりました。なぜ、仕事が終わらないのか。そして、なぜ、その終わらない状態が続くのか。これは、そんなあなたの悩みを根本的に解決する本です。世界より速く仕事をする人たちは何をしているのか。最大の効率化は、自分の仕事をなくすこと。
著者:ピョートル・フェリークス・グジバチさん
ポーランド生まれ。ドイツ、オランダ、アメリカで暮らした後、2000年に来日。2002年よりベルリッツにてグローバルビジネスソリューション部門アジアパシフィック責任者を経て、2006年よりモルガン・スタンレーにてラーニング&ディベロップメントヴァイスプレジデント、2011年よりグーグルにて、アジアパシフィックでのピープルディベロップメント、さらに2014年からは、グローバルでのラーニング・ストラテジーに携わり、人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍。合気道も行う。
グロービス経営大学院特別賞 冨山和彦さん『AI経営で会社は甦る』(文藝春秋)

内容紹介
AI時代のビジネスを理解するためのキーワードとは?パラダイムシフトによる千載一遇のチャンスを生かせ!いかにAIを利用し、儲けるか。日本復活、勝利のシナリオ。カギはLとSにあり!企業再生の第一人者が伝授するAI時代の経営論。
著者:冨山和彦(とやま・かずひこ)さん
経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO。1960年生まれ。東京大学法学部卒、スタンフォード大学経営学修士(MBA)。ボストンコンサルティンググループ、コーポレイトディレクション代表取締役を経て、産業再生機構COOに就任。カネボウ再建を成功させる。解散後の2007年、IGPIを設立。現在、経産省が取り組む官民共働型のIoT化推進組織であるIoT推進ラボ座長、建設現場の生産性革命を狙った国交省主導のi‐Construction推進コンソーシアム委員を務める。
「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」とは

【読者が選ぶビジネス書グランプリ2018 概要】
◆対象書籍
・2016年12月から2017年11月に日本国内で刊行された以下5分野の書籍
(イノベーション・マネジメント・ビジネススキル・政治経済・リベラルアーツ・ビジネス実務)
・出版社からのエントリー作品に、グロービス経営大学院・フライヤー・協力書店の書店員が選書した書籍を加えた計108冊
◆投票方法
・6つの分野それぞれでビジネスの現場で役立つビジネス書、教養書に3票ずつ投票
・各分野の3票は分野内で自由に(1冊に3票でも、3冊に各1票でも)投票可能
・投票した全書籍の中から、最も価値のある一冊を「総合グランプリ」候補として投票
◆投票期間
2017年12月20日(水)00:00~2018年1月19日(金)23:59
◆投票数
非公表
◆主催
グロービス経営大学院、Forbes JAPAN、株式会社フライヤー
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