こんにちはブクログ通信です。
書店員を中心とした有志による選考委員が、誰かに薦めたいと思う「今一番フレッシュなマンガ」を投票で決める「マンガ大賞」!17回目となる今年のノミネート作が発表されました!
今回の一次選考では102人の選考員が投票を行い、242作品の中から上位10タイトルがノミネートされました。大賞は、2024年3月下旬~4月下旬に発表予定となっています!
「マンガ大賞2024」に選ばれるのは、はたしてどの作品でしょうか?
マンガ大賞2024ノミネート作
坂上暁仁『神田ごくら町職人ばなし』
泥ノ田犬彦『君と宇宙を歩くために』
阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』
よしながふみ『環と周』
平井大橋『ダイヤモンドの功罪』
トマトスープ『天幕のジャードゥーガル』
真造圭伍『ひらやすみ』
和山やま『ファミレス行こ。』
濱田轟天『平和の国の島崎へ』
荒川弘『黄泉のツガイ』
坂上暁仁『神田ごくら町職人ばなし』(トーチコミックス)
内容紹介
刀鍛冶、桶職人、紺屋、畳刺し、左官……気鋭の作家が圧倒的筆致で描く職人たちの技と意地。名実とも歴史に残る傑作が単行本化!
作者:坂上暁仁(さかうえ・あきひと)さんについて
1994年生まれ。2017年、『死に神』で第71回「ちばてつや賞」に入選する。
泥ノ田犬彦『君と宇宙を歩くために』(アフタヌーンKC)
内容紹介
勉強もバイトも続かないドロップアウトぎみなヤンキーの小林。ある日彼のクラスに変わり者の宇野が転校してくる。小林が先輩から怪しいバイトに誘われているところを宇野に助けられ、その出来事をきっかけに二人の距離は縮む。宇野のことを知れば知るほど彼の生き方に惹かれ、自分も変わろうと行動する小林だったが……?
作者:泥ノ田犬彦(どろのだ・いぬひこ)さんについて
漫画家。『東京人魚(トーキョー・マーメイド)』が「アフタヌーン四季賞」2022年秋のコンテストで準入選し、デビューを果たす。
阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』(ジャンプコミックス)
内容紹介
元気いっぱいだけど周りの目を気にしてしまう鈴木は、自分の意見を言える物静か男子・谷くんに絶賛片思い中。だが周りの目が気になって普通に接せず、いつも谷くんにダル絡みばかり……。しかしある日勇気を出して、一緒に帰ろうと誘ってみたところ……!?
作者:阿賀沢紅茶(あがさわ・こうちゃ)さんについて
2020年、LINEマンガにてウェブトゥーン『氷の城壁』を掲載しデビュー。現在は『少年ジャンプ+』で『正反対な君と僕』を連載中。
よしながふみ『環と周』(マーガレットコミックス)
内容紹介
環は仕事の帰り道、空き地で娘の朱里が、同学年の女子・則本さんとキスをしているところを目撃してしまう。帰宅して夫に相談するが、夫は思うところがあるようで……。実は、夫も朱里と同じ中学3年生の時に同級生の男の子を好きになった事があったのだった。様々な“好きのかたち”を描く珠玉のオムニバス連載。
作者:よしながふみさんについて
東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。
平井大橋『ダイヤモンドの功罪』(ヤングジャンプコミックス)
内容紹介
運動の才に恵まれた綾瀬川次郎は、何をしても孤高の存在。自分のせいで負ける人がいる、自分のせいで夢をあきらめる人がいる。その孤独に悩む中、“楽しい”がモットーの弱小・少年野球チーム「バンビーズ」を見つける。みんなで楽しく、野球を謳歌する綾瀬川だったが……?
作者:平井大橋(ひらい・おおはし)さんについて
40漫画賞野球部門にて『ゴーストバッター』『ゴーストライト』の2作品が佳作をW受賞。「シンマン賞」97回にて、『可視光線』で佳作を受賞した。
トマトスープ『天幕のジャードゥーガル』(ボニータ・コミックス)
内容紹介
13世紀、「モンゴル帝国」の捕虜となり、後宮に仕えることになったファーティマは、世界最高レベルの医療技術や科学知識を持つイラン出身。そんなファーティマが、第2代皇帝・オゴタイの第6夫人のドレゲネと出会い——?歴史漫画の麒麟児・トマトスープさんが描く、モンゴル後宮譚!
作者:トマトスープさんについて
漫画家。多摩美術大学卒。主に中世~近世の世界史をテーマとした歴史漫画を制作。著書に、『天幕のジャードゥーガル』ほか。
真造圭伍『ひらやすみ』(ビッグコミックス)
内容紹介
29歳、フリーター・生田ヒロトは、普通ならあるはずの(?)さまざまな将来の不安を一切もたない自由人だ。そんな彼はある日、仲良くなった近所のおばあちゃん・和田はなえから、タダで一戸建ての平屋を譲り受ける。そして、山形から上京した18歳の従姉妹・なつみちゃんと二人暮らしを始めるのだった。そんな彼の周りには、生きづらい“悩み”を抱えた人々が集まってきて……。
作者:真造圭伍(しんぞう・けいご)さんについて
1987年、石川県生まれ。「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に投稿ののち、大学3年時にデビュー。初連載作『森山中教習所』は映画化され話題となり、『ぼくらのフンカ祭』外部リンクは第16回「文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞」を受賞。その他、代表作に『みどりの星』『トーキョーエイリアンブラザーズ』などがある。新連載『ノラと雑草』で月刊「モーニング・ツー」初連載。
8.和山やま『ファミレス行こ。』(ビームコミックス)
内容紹介
大学1年生の岡聡実くんは、東京で「普通の大人」になるべく学業に勤しんでいた。しかし、ひょんな出来事から始めた深夜のファミレスのアルバイトをきっかけに、奇妙な縁は再びめぐり始める——。
作者:和山やま(わやま・やま)さんについて
1995年生まれ。大学2年時に、「和山友彦(わやまともよし)」名義で応募した『優等生の問題』で、第67回ちばてつや賞一般部門入選。これを受け、読み切り『渚へいこう』が『週刊Dモーニング 読み切り増刊2016冬号』で巻頭で掲載された。2019年、コミティア127に頒布した同人誌『夢中さ、きみに。』がKADOKAWAより書籍化されたことで人気を博し、商業誌初連載となる『女の園の星』を連載する。2020年3月『夢中さ、きみに。』で、第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。翌月には、第24回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。
濱田轟天『平和の国の島崎へ』(モーニング KC)
内容紹介
幼少期に国際テロ組織LELに拉致され、戦闘工作員となった男・島崎真悟。30年の時を経て組織からの脱出に成功した彼は、故郷である日本に帰ってくる。島崎は新天地で”平和”な暮らしを手にできるのか——。戦場と日常の狭間で生きる男のアクション譚、開幕!
作者:濱田轟天(はまだ・ごうてん)さんについて
1976年生まれ。東京都出身。2000年、「ちばてつや賞」(一般部門)に入賞。2009年からSNS等で漫画を発表し始める。2022年『平和の国の島崎へ』で漫画原作者デビューする。
荒川弘『黄泉のツガイ』(ガンガンコミックス)
内容紹介
山奥の小さな村落で暮らす少年のユルは、野鳥を狩り、大自然の中で静かに暮らしていた。しかしユルの双子の妹のアサは、何故か村の奥にある牢の中で「おつとめ」を果たしているという。それはまるで幽閉されているかのように……。穏やかな村に浮かぶ不自然な謎、この村に隠された秘密とは一体!?
作者:荒川弘(あらかわ・ひろむ)さんについて
1973年北海道生まれ。漫画家。1999年にエニックス21世紀マンガ大賞を受賞してデビュー。衛藤ヒロユキのアシスタントを経て独立。大ヒット作『鋼の錬金術師』で、2004年「第49回小学館漫画賞」少年向け部門を受賞。2011年19号より『銀の匙 Silver Spoon』で初の週刊連載開始。同作で2013年第58回「小学館漫画賞」少年向け部門を受賞した。
マンガ大賞とは
マンガ大賞実行委員会によって主催されるマンガ賞。「面白いと思ったマンガを、その時、誰かに薦めたい!」で選ぶことをコンセプトにしている。発起人はニッポン放送アナウンサーの吉田尚記。2008年3月末に第1回マンガ大賞が発表され、今年で17回目を迎える。有志によるマンガ賞。マンガ大賞の選考対象は、その年の1月1日から12月31日に出版された単行本の内、最大巻数が8巻までの作品から、その年の一推し『マンガ大賞』を決定する。