こんにちは、ブクログ通信です。
第6回を迎えた「未来屋小説大賞」のノミネート作品が発表されました!今年も沢山の人気作がノミネートされています!どの作品が1位に輝くのか今から楽しみですね。
ブクログでは、今回ノミネートにされた期待の15作品を一挙にご紹介いたします!みなさんもランキング順位を予想しながら、ぜひ本棚登録してみてくださいね。
第6回未来屋小説大賞ノミネート作
阿津川辰海『入れ子細工の夜』
浅倉秋成『俺ではない炎上』
寺地はるな『カレーの時間』
結城真一郎『#真相をお話しします』
片岡翔『その殺人、本格ミステリに仕立てます。』
凪良ゆう『汝、星のごとく』
呉勝浩『爆弾』
夕木春央『方舟』
住野よる『腹を割ったら血が出るだけさ』
原田ひ香『古本食堂』
伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』
兼近大樹『むき出し』
芦沢央『夜の道標』
安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』
ブレイディみかこ『両手にトカレフ』
阿津川辰海『入れ子細工の夜』

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内容紹介
古書の街に現れた探偵の秘密、禁断の「犯人当て入試」狂騒曲、虚実が裏返る入れ子細工の二人劇、コロナ禍に覆面レスラー大集合で本人確認不能に……!?本格ミステリの極限を探る4篇を収録。『透明人間は密室に潜む』の衝撃、再び!
著者:阿津川辰海(あつかわ・たつみ)さんについて
1994年東京都生まれ。東京大学卒。2017年、新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」により『名探偵は嘘をつかない』(光文社)でデビュー。以後、『星詠師の記憶』(光文社)、『紅蓮館の殺人』(講談社タイガ)、『透明人間は密室に潜む』(光文社)を刊行し、それぞれがミステリランキングの上位を席巻。’20年代の若手最注目ミステリ作家。
浅倉秋成『俺ではない炎上』

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内容紹介
ある日突然「女子大生殺害犯」として、実名や顔写真がネットに晒され大炎上した男。事実無根なのに誰一人として信じてくれず、日本中の人間が敵になってしまった。男は必死の逃亡を続けながら、事件の真相を探り始める。
著者:浅倉秋成(あさくら・あきなり)さんについて
1989年生まれ、小説家。関東在住。第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』など。
寺地はるな『カレーの時間』

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内容紹介
ゴミ屋敷のような家で祖父・義景と暮らすことになった孫息子・桐矢は、カレーを食べる時だけは祖父と打ち解けられた。そこで分かった、祖父の半世紀抱えてきた秘密とは——。終戦後と現在の時代を「カレー」がつなぐ、絶品“からうま”長編小説。
著者:寺地はるな(てらち・はるな)さんについて
1977年佐賀県生まれ。大阪府在住。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『わたしの良い子』、『大人は泣かないと思っていた』、『正しい愛と理想の息子』、『夜が暗いとはかぎらない』、『架空の犬と嘘をつく猫』などがある。
結城真一郎『#真相をお話しします』

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内容紹介
家庭教師の派遣バイトをする大学生が、とある家族で見た異変。(『惨者面談』)。不妊の末ようやく子供を授かった夫婦の元に、「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る“娘”が現れて……?(『パンドラ』)。子供が4人しかいない島で、iPhoneを手に入れた僕らは「ゆーちゅーばー」になろうとするが——。(『#拡散希望』)。現代日本の〈いま〉とミステリが融合した、珠玉の5篇!
著者:結城真一郎(ゆうき・しんいちろう)さんについて
1991年、神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業。2018年『名もなき星の哀歌』で第5回「新潮ミステリー大賞」を受賞し、2019年に同作でデビュー。2020年に『プロジェクト・インソムニア』を刊行。同年、「小説新潮」掲載の短編小説「惨者面談」がアンソロジー『本格王2020』に収録される。2021年に「#拡散希望」(「小説新潮」掲載)で、第74回「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。同年、3冊目の長編作『救国ゲーム』を刊行し、第22回「本格ミステリ大賞」の候補作に選出される。
片岡翔『その殺人、本格ミステリに仕立てます。』

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内容紹介
ミステリ作家の一家にメイドとして就職した音更風゛だが、不仲な一族には殺人計画さえ持ち上がる始末。この事態を阻止すべく風゛は、計画を請け負った男・豺と「フェイク殺人計画」を練ることに。すると予想外の人物が殺されてしまい……?
著者:片岡翔(かたおか・しょう)さんについて
1982年北海道生まれ。2014年に映画『1/11 じゅういちぶんのいち』で商業監督デビュー。脚本家として映画『きいろいゾウ』『町田くんの世界』『ノイズ』『線は、僕を描く』、ドラマ『ネメシス』『消しゴムをくれた女子を好きになった。』等に参加する他、小説も執筆。著作に『さよなら、ムッシュ』『あなたの右手は蜂蜜の香り』『ひとでちゃんに殺される』があり、『その殺人、本格ミステリに仕立てます。』が刊行予定。
凪良ゆう『汝、星のごとく』

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内容紹介
瀬戸内の島で育った高校生の暁海と、自由奔放な母に振り回され島に転校してきた櫂。互いに心に孤独と欠落を抱える二人は、惹かれ合い、すれ違い、成長していく。凪良ゆうさんが描く、ひとつではない愛の物語。
著者:凪良ゆう(なぎら・ゆう)さんについて
小説「花丸」冬の号『恋するエゴイスト』(白泉社)でデビュー。『雨降りvega』(イラスト:麻々原 絵里依)、『365+1』(イラスト:湖水 きよ)などの作品を手がける。主にボーイズラブ系で活動。作品多数。主な作品に、『積木の恋』『未完成』『美しい彼』『ショートケーキの苺にはさわらないで』『おやすみなさい、また明日』『2119 9 29』『雨降りvega』など。『悩ましい彼 美しい彼3』がBLアワード2020 BEST小説部門第1位を獲得。『流浪の月』が2020年本屋大賞の大賞を受賞。
呉勝浩『爆弾』

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内容紹介
些細な傷害事件で1人の中年男が逮捕された。彼の名前は「タゴサク」。住所不定、とぼけた見た目の酔っ払いにしか見えないタゴサクは、取り調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。その直後、秋葉原の廃ビルが爆発した。警察内部に動揺が走る中、男はさらに予言を続ける。「ここから三度、次は一時間後に爆発します」——果たして警察は爆破を止めることができるのか。
著者:呉勝浩(ご・かつひろ)さんについて
1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。現在、大阪府大阪市在住。2015年、『道徳の時間』で、第61回「江戸川乱歩賞」を受賞し、デビュー。18年『白い衝動』で第20回「大藪春彦賞」受賞。2020年『スワン』で第41回「吉川英治文学新人賞」及び第73回「日本推理作家協会賞」を受賞。2021年『おれたちの歌をうたえ』で第165回「直木賞」候補作品になる。他の著作に『ロスト』『蜃気楼の犬』『マトリョーシカ・ブラッド』などがある。
8.夕木春央『方舟』

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内容紹介
大学時代の友達と従兄と山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築で夜を越す。だが翌朝、地震の発生で扉がふさがれ、さらに流水が。その矢先で起きた殺人。誰かを犠牲にすれば脱出できる。タイムリミットまで1週間、生贄にすべき殺人犯は見つかるのか。
著者:夕木春央(ゆうき・はるお)さんについて
2019年、「絞首商会の後継人」で第60回メフィスト賞を受賞。同年、改題した『絞首商會』でデビュー。近著に『サーカスから来た執達吏』がある。
住野よる『腹を割ったら血が出るだけさ』

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内容紹介
友達や恋人と充実した日々を送る高校生の茜寧は、「愛されたい」という感情に縛られながら、偽りの自分を演じ続けていた。そんなある日茜寧は、愛読する小説の登場人物〈あい〉にそっくりな、逢という青年に出会い——?数々の人生が交差する、住野よるさん初の青春群像劇。
著者:住野よる(すみの・よる)さんについて
作家。小説投稿サイトで発表した『君の膵臓を食べたい』が話題となり、書籍化されデビュー。『青くて痛くて脆い』は、「2018年二十歳(ハタチ)が一番読んだ小説ランキング」第1位を獲得。
原田ひ香『古本食堂』

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内容紹介
本が好きな国文科の学生・美希喜は、進路に悩んでいた。そんな時、神保町で古書店を営む大叔父・滋郎さんが亡くなり、大叔父の妹・珊瑚さんがお店を引き継ぐため上京してきた。そして美希喜は、次第に珊瑚さんのお手伝いをするようになり……?
著者:原田ひ香(はらだ・ひか)さんについて
1970年神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。07年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞。著書に「東京ロンダリング」「三人屋」「ランチ酒」シリーズ、『母親ウエスタン』『ミチルさん、今日も上機嫌』『ラジオ・ガガガ』『三千円の使いかた』『まずはこれ食べて』『古本食堂』など多数。
伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』

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内容紹介
失恋した社会人と、元いじめられっこスパイの仕事が交錯する現代版の「おとぎ話」。見えていることだけが世界の全てじゃない。どこかの誰かが、幸せであることを願う、優しさと驚きのエンターテイメント小説!
著者:伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)さんについて
1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。04年に『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で日本推理作家協会賞(短編部門)、08年『ゴールデンスランバー』で本屋大賞と山本周五郎賞、14年『マリアビートル』で大学読書人大賞、20年『逆ソクラテス』で柴田錬三郎賞を受賞。その他の小説に『クジラアタマの王様』『フーガはユーガ』『ホワイトラビット』『AX』『サブマリン』『陽気なギャングは三つ数えろ』『火星に住むつもりかい?』『重力ピエロ』『グラスホッパー』などがあるほか、阿部和重氏との合作『キャプテンサンダーボルト』、八組の作家による文芸競作企画「螺旋プロジェクト」から生まれた『シーソーモンスター』がある。
兼近大樹『むき出し』

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内容紹介
テレビに引っ張りだこの人気若手芸人・石山大樹。しかし彼は、過去にあるスキャンダラスな罪を犯していた……。石山はどのような幼少時代を過ごし、そして現在に至ったのか。勉強もできず、喧嘩に明け暮れてばかりの少年が、人気芸人になるまでの過程をむき出してゆく。EXIT・兼近大樹さんの初小説。
著者:兼近大樹(かねちか・だいき)さんについて
1991年、北海道出身。お笑いコンビ「EXIT」として活動する傍ら、音楽活動や洋服ブランドのプロデュースも行う。2021年10月、自身初となる小説『むき出し』を発表する。
芦沢央『夜の道標』

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内容紹介
1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害され、被害者の元教え子が被疑者に浮上。だが事件発生から2年経った今も、被疑者の足取りを掴めずにいた。殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、父親の虐待により半地下で暮らす殺人犯から食糧をもらい生き延びる少年。互いの守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を見せる——。
著者:芦沢央(あしざわ・よう)さんについて
1984年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。『火のないところに煙は』が静岡書店大賞を受賞。吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、本屋大賞、直木賞など数々の文学賞候補にノミネートが続いている。著書に『許されようとは思いません』『カインは言わなかった』『汚れた手をそこで拭かない』『神の悪手』など。
安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』

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内容紹介
幼い頃、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇した橘は、それ以来、深海の悪夢に苛まれてきた。ある日、上司の塩坪から音楽教室への潜入調査を命じられた橘。その目的は、「演奏権」侵害の証拠を掴むというもの。身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める橘だったが、次第に音楽を奏でる歓びを覚えてゆく。そんな中、法廷に立つ時間が迫り……。
著者:安壇美緒(あだん・みお)さんについて
1986年、北海道出身。早稲田大学第二文学部卒業。2017年、『天龍院亜希子の日記』で第30回「小説すばる新人賞」を受賞する。
ブレイディみかこ『両手にトカレフ』

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内容紹介
14歳のミアは、図書館でカネコフミコの自伝と出会った。自伝を通し、同級生の誰よりもフミコが近くに感じられたミカ。そんな中、同級生のウィルにラップを書いてほしいと頼まれたミカは、「世界」に少しずつ変化をもたらした。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディ・みかこさんの長編小説。
著者:ブレイディみかこさんについて
ライター、コラムニスト。1965年福岡市生まれ。音楽好きが高じて渡英、96年からブライトン在住。著書に『花の命はノー・フューチャー DELUXE EDITION』『ジンセイハ、オンガクデアル LIFE IS MUSIC』(ちくま文庫)、『いまモリッシーを聴くということ』(Pヴァイン)、『子どもたちの階級闘争』(みすず書房)、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮文庫)、『ワイルドサイドをほっつき歩け』(筑摩書房)、『他者の靴を履く』(文藝春秋)、『ヨーロッパ・コーリング・リターンズ』(岩波現代文庫)、『両手にトカレフ』(ポプラ社)など多数。
未来屋小説大賞(みらいやしょうせつたいしょう)とは
未来屋小説大賞は、未来屋書店の従業員の中から選りすぐりの読書好きが選考し決定します。従業員が本の面白さを紹介し新たにスポットを当てることで、次のベストセラー作を生み出し、広く世に紹介していくという趣旨のもと選考されます。https://www.miraiyashoten.co.jp/