第165回直木賞候補作 一穂ミチさん『スモールワールズ』大解説!

今回は直木賞候補作『スモールワールズ』の話題の著者、一穂ミチさんについて、ご紹介します!

一穂ミチさんについて

BLを主題とした作品を多数発表。2008年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。劇場版アニメ化もされ話題の『イエスかノーか半分か』。2021年『スモールワールズ』に収録されている「ピクニック」が第74回日本推理作家協会賞短編部門候補作品、『スモールワールズ』で第165回直木賞候補になる。

『スモールワールズ』の作品紹介

スモールワールズ
一穂ミチさん『スモールワールズ
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夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。向き合うことができなかった父と子。大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。

『スモールワールズ』のみんなの感想

どの短編も個性的でした。今の自分の暮らしからは遠い内容でも、不思議と受け入れられる温かさを感じました。”人を許す”ということについて考える一冊でした。「理由とか原因を他人に紐づけてると人生がどんどん不自由になる」という言葉にハッとさせられました。

saruさんのレビュー

大好きな作家さんです。きれいすぎない人間の書き方というのでしょうか。どんな人間にもこういう面あるよね、という普遍的で、でもあまり表向き善とはされない心理をえぐってくる人物の描写がとにかく凄いと思います。複雑で単純には理解できないからこそ物語のなかでの深みがより増していると思います。本当に好きな一冊となりました。一穂ミチさんの作品と出会えてよかったです。

ゆず茶さんのレビュー

凄かった。どの短編も後味が違った。喜怒哀楽。どの感情も生まれてくる。うるっとしたり、ゾクッとしたり、テイストの違う話たちだけどこの話たちに出会えたことが嬉しい。

miayaさんのレビュー

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『スモールワールズ』を読み終わったら、次はこの本がおすすめ!

熱帯

熱帯

著者 : 森見登美彦

文藝春秋

発売日 : 2018年11月16日

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『スモールワールズ』を読み終わったら、次はこの作家がおすすめ!

ブクログの読書データから一穂ミチさんを読んでいる人はどんな作家に興味をもっているのか、代表作も合わせて紹介します。

凪良ゆう

  • 流浪の月
  • 滅びの前のシャングリラ (単行本)
  • 三浦しをん

  • 舟を編む (光文社文庫)
  • エレジーは流れない
  • 辻村深月

  • かがみの孤城
  • 琥珀の夏
  • 有川浩

  • レインツリーの国 (新潮文庫)
  • 図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)
  • 木原音瀬

  • 箱の中 (講談社文庫)
  • 罪の名前 (講談社文庫)
  • おわりに

    いかがでしたか。みなさんの読書生活の参考にしてくださいね。
    今回は一穂ミチさんをご紹介いたしました!