今回は直木賞候補作『高瀬庄左衛門御留書』の話題の著者、砂原浩太朗さんについて、ご紹介します!
砂原浩太朗さんについて
1969年生まれ。兵庫県出身。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社勤務を経て、フリーのライター・編集・校正者となる。2016年『いのちがけ 加賀百万石の礎』で第2回「決戦!小説大賞」を受賞。2021年『高瀬庄左衛門御留書』で第34回山本周五郎賞候補、第165回直木賞候補作になる。他の著書に『逆転の戦国史』がある。
『高瀬庄左衛門御留書』の紹介

ブクログでレビューを見る
五十手前で妻を亡くし、息子をも事故で失った郡方の高瀬庄左衛門。老いゆく身に遺されたのは、息子の嫁だった志穂と、手すさびに絵を描くことだけだった。寂寥と悔恨を噛みしめ、韜晦の日々を送るが、それでも藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う。
『高瀬庄左衛門御留書』のみんなの感想
時代物だけでなく、虚しい中年男の心の奥底までさらけ出す傑作。どこかの藩の郡方を勤める高瀬。結婚した息子は死んでしまった。義理の娘志穂を実家に帰そうとすると、弟中心の家に帰りたくないと言う。自分がちょっと描いていた絵に興味を持つ志穂と弟。穏やかに暮らしていた高瀬に藩内の様々な謀略が降り掛かってくる。一概にどういう話だとは説明しがたく、江戸時代の50代さえない男を通して描く、人間ドラマ。読後、これほど余韻のする小説はなかった。
郡方の高瀬庄左衛門。〈野山を歩き、土にまみれる役目〉。妻も息子も亡く、非番のときは手慰みに絵を描く静かな日々。しかし、藩の政争など彼の周りは慌ただしくなってくる。物語は堅いばかりではなく艶もある。少し老いた庄左衛門の次も楽しみ。
藤沢周平の世界が令和の時代によみがえった。これから注目すべき作家が現れた。気が早いが2021年のベスト‼
砂原浩太朗さんのおすすめ作品
人気作品
第2回「決戦!小説大賞」を受賞
『高瀬庄左衛門御留書』を読み終わったら、次はこの本がおすすめ!
『高瀬庄左衛門御留書』を読み終わったら、次はこの作家がおすすめ!
ブクログの読書データから砂原浩太朗さんを読んでいる人はどんな作家に興味をもっているのか、代表作も合わせて紹介します。
冲方丁
葉室麟
木下昌輝
伊東潤
宮本昌孝
おわりに
いかがでしたか。みなさんの読書生活の参考にしてくださいね。
今回は砂原浩太朗さんをご紹介いたしました!