日本初ハンバーガーコミック『本日のバーガー』と、ヴィレッジヴァンガードダイナーがコラボ!

こだわりの食材と、上質なお肉を使ったパティで作られ、今や行列もできる絶品グルメとして、数々の雑誌やテレビで特集が組まれるほどのグルメバーガー。2000年代から日本に定着し、お気に入りのグルメバーガーがある!という方も多いのではないでしょうか。昨年から海外の有名グルメバーガーショップが続々と上陸を果たし、グルメバーガー業界はここにきて新たに大きな盛り上がりを見せています。

そんな中、話題を集めているのが「週刊漫画TIMES」で連載中のグルメマンガ『本日のバーガー』です。

世界の多彩なハンバーガーが続々登場!とにかくおいしそう!
花形怜・原作/才谷ウメタロウ・画『本日のバーガー』

『本日のバーガー』には、数々の「世界のご当地バーガー」が登場します。作中では、ハンバーガーに使われている具材やユニークなレシピの紹介のみならず、そのハンバーガーが生まれた背景にある食文化や歴史に至るまで、様々な角度からハンバーガーの魅力に迫っています。「おいしそう!食べてみたーい!」と思わせてくれるだけではなく、読み終わったあとには世界の食文化への理解も深まる、異色の”グルメバーガーコミック”なのです。

そして今回、その『本日のバーガー』に登場するグルメバーガーが本当に食べられるという、夢のようなニュースが飛び込んできました。人気バーガーショップのヴィレッジヴァンガードダイナー(以下ヴィレヴァンダイナー)さんが、『本日のバーガー』第30話(第4巻)に登場したバーガー「スロッピー・ジョー」を期間限定で販売するそうなのです…!

その噂を聞きつけて早速、ブクログ通信編集部がお腹をすかせて取材に行ってきました!ヴィレヴァンダイナー商品開発の鈴木さん、さらに原作者の花形怜さんにもくわしくお話をうかがいました。最後までお見逃しなく!

「ハンバーガーは世界料理なんです!」『本日のバーガー』とは?

『本日のバーガー』あらすじ

食品専門商社で世界中の食に触れてきた男・神宮寺慧が脱サラして立ち上げたハンバーガーショップ。来店する人の人生の悩みに合わせ、ぴったりのバーガーを振る舞うことで問題を解決していく。

「ハンバーガーは世界料理なんです。」

世界中のバーガーを知り尽くした神宮寺が魅せる、日本人の知らないバーガーの世界が幕を開ける!

ハンバーガーは世界料理!『本日のバーガー』第1話

『本日のバーガー』第1話立ち読みはこちらから!

『本日のバーガー』は、小学館『ビッグコミックスペリオール』で連載中の『味いちもんめ・世界の中の和食編』(画:倉田よしみ)もつとめる花形怜さんが原作を担当し、才谷ウメタロウさんがマンガを描く「読めばハンバーガーが食べたくなる」異色のバーガーコミックです。

ヴィレッジヴァンガードコーポレーションダイナー事業部 商品開発担当の鈴木一裕さんにお話をうかがいました!

やってきました!ヴィレヴァンダイナー原宿店

-今回コラボされたのは、どういう経緯だったのでしょうか?

『本日のバーガー』の出版社さんからコラボの話をいただいて。そもそもヴィレッジヴァンガードは「遊べる本屋」ですし、ヴィレヴァンダイナーも「大人のグルメバーガーショップ」としてオープンして今年で15周年を迎えますので、これは乗るしかないと(笑)

-オープンして15年ですか!そんなに長く!

グルメバーガー自体が90年代から始まって、本格的に日本に根付きだしたのが2000年代くらいですね。ヴィレヴァンダイナーも2003年に阿佐ヶ谷で1号店(現在閉店)をオープンしてます。おかげさまで昨年放映されたテレビ番組「王様のブランチ」で、「東京都内の人気ハンバーガーランキング1位」にもなりました。

-それはおめでとうございます!今回『本日のバーガー』で出てくる数あるバーガーの中から今回「スロッピー・ジョー」を選ばれた理由は何ですか?

「スロッピー・ジョー」が、ミートソースを挟んだユニークなバーガーで、ダイナーの売りであるチリソースもマッチするかなと思ったんですね。マンガの方ですと、アメリカ南部のオーソドックスなスタイルとして紹介されていますが、今回はそのまま再現するのではなく、ヴィレヴァンダイナーアレンジを加えて大人向けにしています。先日、原作者の花形怜先生もご試食くださり、太鼓判をいただいてます!

ヴィレッジヴァンガード公式フリーペーパー『VVmagazine』インタビュー掲載中!

ヴィレヴァンダイナー特製「スロッピー・ジョー」ついに登場!

『本日のバーガー』第30話「屋台にあったバーガー」の1コマ!

ヴィレヴァンダイナーが独自のアレンジを加えて実現した「スロッピー・ジョー」がこちら!

スロッピーバーガーはボテトセットで1280円(税抜)全国のヴィレヴァンダイナー11店舗で食べられます!

お店で人気のチリソースをふんだんに使い、ガーリックチップや、ブルーチーズを加えて、大人が楽しめるバーガーに!これは…見るからに…美味しそう…(ゴクリ)

「スロッピー・ジョー」そのお味は!?

待ちに待った実食へ!ふっくらバンズを、両手でぎゅーっとつぶして、ガブリッと頬張るのがグルメバーガーの作法 と、ヴィレヴァンダイナー鈴木さんに教えていただきました!

溢れる具材をぎゅーっと潰して

紙に包んで
いざガブリ!

やっぱり……美味しい!!

ガブリと食べると、ボリュームのあるバンズとパティが口いっぱいに広がり、少し遅れてブルーチーズの風味が続き、それがアクセントとなって、最後の一口まで飽きません!原作者の花形怜さんが絶賛したのもうなずけます!

こちらの「スロッピー・ジョー」バーガーは、5月31日(水)まで全国のヴィレヴァンダイナー11店舗で食べられます!ぜひ足を運んでみてください!

期間

2017年5 月15 日(月)~2017年5 月31 日(水)

対象店舗

東京都:吉祥寺店/下北沢店/西荻窪店/荻窪店/ルミネ町田店/豊洲フォレシア店/原宿店
神奈川県:ルミネ横浜店
埼玉県:イオンレイクタウン店
千葉県:イオンモール幕張新都心店
愛知県:イオンモール長久手店

フェア詳細はこちらから

原作者の花形怜さんへインタビューしました!

-ヴィレヴァンダイナーのコラボ企画と、『本日のバーガー』第5巻の発売、おめでとうございます!早速お店で「スロッピー・ジョー」を食べさせていただきました。大変おいしかったです!

ありがとうございます。私も今回のコラボの話を聞いたときはびっくりしましたし、自分で書いたバーガーが実物になって感動しました。私も試食させていただいたのですが、ヴィレヴァンダイナーさんがアレンジした大人の「スロッピー・ジョー」はとてもおいしかったです。こんな風に仕上げていただいて感謝しています。

原作者花形怜さんも太鼓判!

-グルメマンガとしてハンバーガーだけを扱うというのは、大変なことかと思うのですが「ハンバーガー」で行こうと考えられたきっかけは何だったのでしょうか?

担当編集者さんと新連載の打合せをしていた際、グルメ漫画の題材として、いくつか候補が上がったうちの一つがハンバーガーでした。検討の結果、最もネタが面白そうで、かつ、マンガ映えしそう(絵になりそう)に思えたのがハンバーガーだったので、これで行きましょうという流れになったと記憶しています。

5月16日に第5巻発売!

-各話のエピソードはどのように考えられているのですか。

基本的に、話を作る時点では、どんなハンバーガーを取り扱うかということはあまり考えていません。まずエピソードありきで、それに合ったハンバーガーを当てはめるという感じです。

-本作を書かれる上で苦労されたことはありますか?煮詰まったりするときの気分転換の方法はありますか?

苦労と言うと、やはりネタ探しです。美味しいハンバーガーショップの情報はたくさんあっても、このマンガに使えるような面白いネタはなかなか見つかりません。気分転換の方法は……特にコレというのはありませんが、ボクシングジムに行ったり、DVDを見たり、お酒を飲んだり、ですかね。

-今後取り組んでみたい他の料理ジャンルはありますか?

ありますが、秘密です(すみません)。また、グルメ以外のジャンルも積極的に書いていきたいです。

-作中で出てくるもので、愛着があるもの、お勧めしたいハンバーガーがあればぜひ教えてください。

マック&チーズバーガーですかね。ハイカロリーなので、食べ過ぎに注意ですが。

第18話「異文化とバーガー」(第3巻)に登場する和解の象徴(?)バーガー

-自宅でも簡単に作れて美味しいハンバーガー、もしくは加えるだけで断然美味しくなる食材や、こう工夫するだけでもっと美味しくなるといった、豆知識などをご存知でしたらぜひ教えてください。

よく言われることですが、美味しいものを作ろうとすると、「お金をかける」か「手間をかける」かのどちらかになると思います。私のおすすめは、食材のどれか一つを普段よりも豪華にすることです。例えば、トマトを挟むなら、いつもより高級なトマトを使ってみる、とか。それくらいなら予算もそれほど上がりません。気分的な部分も大きいと思いますが、普段のハンバーガーよりずっと美味しく感じられますよ。

-なるほど、ぜひやってみたいと思います!お忙しい中、貴重なお話ありがとうございました!

原作者:花形怜(はながた・れい)さんについて

1977年生まれ。東京都出身。漫画原作者、脚本家。2005年、『週刊漫画TIMES』(芳文社)に掲載された『珈琲どりーむ』(画:ひらまつおさむ)でデビュー。以後、芳文社、小学館、日本文芸社などの青年誌で活動。 『バリスタ』『チャイナガール』など手掛けた作品の多くはグルメ漫画で、コーヒー、酒、チーズ、スウィーツ、日本料理、江戸料理など、幅広く深い知識を持ち、現在は『週刊漫画TIMES』で『本日のバーガー』の連載と小学館『ビッグコミックスペリオール』で『味いちもんめ・世界の中の和食編』(画:倉田よしみ)の連載で同シリーズ三代目のストーリーメーカー。

花形怜さんの作品一覧