【2021年7月】ブクログで話題の本をご紹介

こんにちは、ブクログ通信です。
7月にブクログで話題になった本をピックアップさせて頂きました!
みなさん、7月は何冊の本を読まれましたか?まだ出会われていない作品があれば
ぜひ、手に取ってみてくださいね。

週間ランキングの急上昇作品

ブレイディみかこさん 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)』

内容紹介

イギリス在住のブレイディ家は、アイルランド人の父と日本人の母「ブレイディみかこ」と息子「ぼく」の3人家族。市一番のカトリック小学校に通う「ぼく」は、進学先にまさかの元底辺中学校を選択。心配する両親をよそに、本人は新たな生活をエンジョイしているようだった。そんなある日、「ぼく」の部屋を掃除していたみかこは、部屋にあったノートの落書きにショックを受ける。そこには”ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー”という、彼の複雑な心境が綴られていた……。人種差別、いじめ、貧富の差、アイデンティティと様々な問題に直面しながら、少しずつ成長していく親子の実話の物語。

今村昌弘さん『兇人邸の殺人』

内容紹介

通称・廃墟テーマパークにそびえる「兇人邸」。班目機関の研究資料を追うグループと共に、その奇怪な屋敷に侵入することになった葉村譲と剣崎比留子。だがそんな二人を待ち構えていたのは、無慈悲な首斬り殺人鬼だった。一晩中ずっと逃げ惑うも、同行者は次々と首を狩られて殺害され、一方で比留子は行方不明となってしまう。迷路のような屋敷から脱出する術もない中、生存者たちはもう一人の殺人鬼の存在に気づいてしまい……?果たして葉村と比留子は、無事に謎を解いて生き延びることができるのか。『屍人荘の殺人』シリーズの衝撃の第3弾。

本棚登録数が急増した作品

中山七里さん『護られなかった者たちへ (宝島社文庫)』

内容紹介

仙台市の福祉保健事務所課長・三雲忠勝が、体の自由を奪われた状態で餓死した。人格者として知られる三雲に限り、怨恨による殺人とは考えがたく、とはいえ強盗などの犯行とも考えられず捜査は難航。三雲の死体発見の数日前、実はある模範囚の男が出所していた。その男は、過去に起きたある出来事の関係者を追っているとのことで……。果たして男の目的とは何なのか?佐藤健さん、阿部寛さん主演で実写映画化!

吉川トリコさん 『余命一年、男をかう』

内容紹介

幼い頃からお金を貯めることが趣味の40歳・片倉唯は、タダという言葉に釣られ受けたがん検診で、子宮がんに罹っていたことが判明する。だが早めの手術を勧める医師をよそに、唯は「これでやっと死ねる」とどこかほっとした様子だった。残り少ない命、節約に節約を重ねた生活をやめて好きなように生きられる、と。そんな唯の前に突如、ピンク頭のいかにもホストのような男が現れ、声をかけられる。「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」。その日から、唯とこのピンク頭との奇妙な関係が始った。

第165回芥川賞・直木賞受賞作決定!!

第165回芥川賞・直木賞には4作品が選ばれました。今回は、その中の2作をご紹介します。その他作品の詳細については、こちらからご確認ください。

【芥川賞】李琴峰さん『彼岸花が咲く島』

内容紹介

舞台は、名もない亜熱帯の孤島。彼岸花を採りにきた島の娘・游娜(ヨナ)は、砂浜に倒れていた少女を発見する。海の向こうの「ニライカナイ」から来たという少女は、ひとまず「霧実(ウミ)」と名づけられるが、漢字を覚えられない本人のために、結局は「宇実(ウミ)」という名に落ち着く。そんな中、次第に游娜は宇実に対して、微かな恋心のような感情を抱くようになり……。

【直木賞・山本周五郎賞W受賞】佐藤究さん『テスカトリポカ』

内容紹介

メキシコから川崎へ逃亡した母と暴力団員の父との間に生まれた少年・土方コシモ。日本の学校に馴染めずにいたコシモは、ある事件を起こして少年院に入所する。その後、出所したコシモは、あるツテによりバルミロ・カサソラというメキシコ人と出会う。バルミロはカルテルに君臨した麻薬密売人であり、現在は日本人の臓器ブローカー・末永とともに国際的な臓器売買ビジネスを目論む男だった。彼との出会いにより、いつしかコシモも邪悪な犯罪に巻き込まれてゆく。そんな中、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影が迫っており……。

おわりに

みなさんいかがでしたか。気になる作品には出会えましたか?
ぜひ読書生活の参考にしてくださいね!