現在青山ブックセンター本店で、石黒亜矢子さんの絵本「えとえとがっせん」原画展が開催されているのをご存知でしょうか?
本日はおもわず原画展に行きたくなってしまう「えとえとがっせん」の魅力をご紹介します!
「えとえとがっせん」とは
ものすごくざっくりあらすじを申しますと、十二支に選ばれたけもの達と選ばれなかったけもの達が戦いを起こす・・・絵巻物「十二類絵巻」を下敷きにしつつ、大幅にアレンジしたお話です。
小ネタが光るワードのチョイス
石黒亜矢子さんは妖怪絵師として、京極夏彦さんの小説の装丁画を手がけたり、化け猫絵本などで活躍中の有名なイラストレーターです。
日本画のようなタッチで、とても素晴らしい絵を描かれます。
「えとえとがっせん」の絵柄もいつもの石黒タッチなのですが、随所に挟まれる現代的な小ネタがとても面白いのです!
ラップバトルでdisりあったり、スープレックスかましてみたり、みんなでずっこけてみたり・・・。
戦いに挑みにくる十二支なんて完全に輩(やから)!なのです。
けもの達のちょっとしたセリフのワードのチョイスが絶妙で、ページをめくるたびクスリとしてしまいます。
素晴らしい絵、原画はさらに繊細さと大胆さが共存していてマジでヤバイ
けもの達の動きにも注目です。
シーンが変わるごとに様々なけもの達がそれぞれのキャラクターを保ちながら、多彩な表情を見せてくれます。
なんてかわいい戦いなのか!
そしてどうしてこんなにかっこよいのか!!
絵本だけでもものすごく楽しいのですが、原画を拝見すると迫力が全然違います!!
大事なことなのでもう一度言います。
迫力が全然違います!!!
原画は想像していたより大きな紙に描かれていて驚きました!
細部まで丁寧に、龍のひげなんて細くて細くて思わず息を止めてしまうほどです。
筆のタッチも素晴らしく、どうしてこんな線が描けるの!とひたすら感動してしまいました。
龍やタヌキのものすごくかっこいい絵ももちろん飾ってありますよ!
絵本で見てもかっこよかったあの絵は、原画で見たら100倍かっこよく、絵本ではわからない筆のかすれ具合や色のボカシ具合などに至っては、まさに「神業」なのであります。
みなさんにもぜひこの原画を見ていただきたい!!
原画展を観に行こう!
石黒亜矢子さん『えとえとがっせん』(WAVE出版) の刊行を記念して、原画展を12/28~1/17まで開催します(年末年始のお休みはHPでご確認下さい)。迫力の原画をぜひご覧下さい。サイン本もございます!(ワイ)#abcfairA pic.twitter.com/2T7oa2mgjR
— 青山ブックセンター本店 (@Aoyama_book) 2016年12月27日
原画展は1月17日(火)まで開催しています。入場無料です!
石黒亜矢子さんのサイン入り絵本や先月発売された『石黒亜矢子作品集』も発売しています。
渋谷にお越しの際はぜひ、青山ブックセンター本店まで足を伸ばしてみてくださいね。