こんにちは!ブクログスタッフのがきおです。
本日の金曜ロードショーは「風の谷のナウシカ」ですね。
実は宮崎駿監督の描かれた原作の漫画があるのはご存知でしょうか?
映画と原作では違う部分がたくさんあります。
その中で最も異なる印象を持たれているのが「クシャナ殿下」なのではないかと私は思うのです。
映画ではあまりフォーカスされてない殿下ですが、漫画版では読めば読むほど殿下の魅力に惹かれてしまいます。
一説にはあの庵野秀明監督が「クシャナの映画を作りたい」と宮崎駿監督に申し出たとか・・。
読めば思わず好きになってしまう、そんな殿下の魅力を漫画版から名台詞と共に私の独断と偏見でご紹介いたします!
原作ではすごく賢く美しいクシャナ殿下
映画のクシャナ殿下のイメージを聞くと、大抵の方が「ナウシカの敵」といったイメージをお持ちなのではないでしょうか?
私は殿下の名誉のために、声を大にして言いたい!
原作(ほんとう)の殿下は誰よりも冷静で誰よりも情熱的で
ものすごくクレバーな素晴らしい人です!!
クシャナはトルメキア王国の第4皇女という立場で、父親のヴ王と兄の皇子が3人います。
ですがクシャナのみ母親が違うようで、王・皇子から嫌われています。
ものすごく不利な戦いに挑まされたり、クシャナの兵を奪われたり、スパイ(クロトワ)を派遣されたり・・・。
これでもかというほど追い込まれるのですが、ここが殿下のすごいところ、絶対にめげません。
時に強く、時に賢く、クロトワをも巻き込む魅力で、部下と共に切り抜けていくのです。
なんといっても部下想い!!
もう勝ち目が全くないような戦況でも、クシャナは兵を置き去りにしません。
ギリギリまで助けようとします。殿下・・・なんて漢・・・!
そんな熱い殿下なので部下からの信頼がすごいです。
わたしの戦隊はどうなった 間に合ったか宮崎駿『風の谷のナウシカ』
このセリフは王蟲の暴走に巻き込まれギリギリ逃げ切った際にクシャナが発したものです。
無念にも死んでしまった兵たちのために、クシャナは自分の髪の毛を切り落として捧げます。
作中ではクシャナのセリフに「わたしの兵」「わたしの戦隊」という言葉がよく見られます。
普段から部下想いの殿下・・・ここまで気にかけてくれるなら私も殿下のために働きたい!
で、殿下・・・ほ、惚れてしまいますわぁ・・・!!!
激しい一面に心打たれる
そんな殿下、とても冷静で判断力のある人なのですが、時たま見せる激しい一面がまたたまらないのであります。
第5巻土鬼(ドルク)の皇帝にさらわれるシーンがあるのですが、クシャナはギリギリまで気を失ったふりをします。
隙を見て反撃に出るのですが、その殿下のかっこよさったら!もう!!
燃え盛る炎の中、怖気付くこともなくただ一点を見つめて進みます。
「トルメキアの白い魔女」と呼ばれ恐れられているクシャナですが、それも納得の迫力なのです!
殿下の闘っているお姿、大変素敵です!どんどん心を鷲掴まれて参ります!!
冷静かつクレバー、最高じゃないですか
物語を読み進めていくと、クシャナの頭の柔らかさ、回転の速さをひしひしと感じていきます。
ナウシカ お前はお前の道をいくがいい それも小気味よい生き方だ宮崎駿『風の谷のナウシカ』
これは第3巻に登場する殿下のセリフですが、このセリフは殿下の懐の深さを的確に表していると思います。
ナウシカとクシャナは根本的な考え方は近い部分があるものの、それを具体化する方法は真逆と言っていいほど対照的なキャラクターです。
しかしこの言葉に象徴されるように自分とは違うやり方すらも認め、自由にすればいいと言い放てるこの懐の深さ!
話が後半へ進めば進むほど、クシャナはたくさんの人と出会い、たくさんの経験を通して、人格を磨いていくのです。
ますます殿下に首ったけ・・・いやもう殿下しか見えない!!見えないよぉ!
まだまだ話し足りないのですが、クシャナ殿下の魅力少しは伝わりましたでしょうか?
原作は映画より壮大な物語で、読んだ後感動に出会えます!
全コマもちろん宮崎駿監督の絵なので、ジブリ好きのあなたも大満足間違いなしです。
映画で楽しんだ後はそのまま原作をもっと楽しんでみてください。
ますます「風の谷のナウシカ」が好きになること間違いなしですヨ!