こんにちは、ブクログ通信です。
テレビ朝日系の人気バラエティ番組「アメトーーク!」2017年11月16日放送回は、「本屋で読書芸人」でした。読書芸人企画はこれで4回目の放映。毎回放送されるたびに、紹介された本が日本全国で品切れ続出、大変人気のある企画です。読書の秋、本を選ぶのに大変参考になる回でもありますね。今回書籍を紹介したのは、東野幸治さん、又吉直樹さん、光浦靖子さん、カズレーザーさん、高山一実さん(乃木坂46)でした。
今回のブクログ通信では、リアルタイムで反響のあった書籍10選をご紹介します。番組内でとりあげられてブクログでの本棚登録が殺到したもの、ネットで話題になったものを10冊取り上げました。また最後に今回取り上げられた本をすべてリストアップしています。ここから読んだみなさんの感想をチェックすることもできますので、ぜひ興味ある本をクリックしてみてくださいね。
リアルタイムで反響のあった書籍10選
今回、東野幸治さん、又吉直樹さん、光浦靖子さん、カズレーザーさん、高山一実さんが本を紹介していました。以下、SNS等リアルタイムで、ネット書店で、そしてブクログ登録数で大きな反響があった作品を10作あげていきます。今回顕著だったのは、カズレーザーさんの書籍が多数あがってきたことでした。これまでもカズレーザーさんの推薦本は、読書人からセレクトとその紹介内容について高い評価を受けてきました。今回あらためて、その評価が証明されたかもしれませんね。
筒井康隆さん『残像に口紅を』 ブクログ急上昇ランキング1位
カズレーザーさんがプレゼン大会で「変わったギミックの本」として紹介。単行本の後半が袋とじになっていて、『幽☆遊☆白書』の海藤vs蔵馬の元ネタとして紹介され、宮迫さんが反応していましたね。世界から文字が消えていき、「あ」が失われると愛もあなたも消えていく。最後に残るのは?
単行本は現在入手困難です(なお、単行本の装丁に使用されていた作品は舟越桂さんのものです)。入手できるのは文庫版で、袋とじではないのですが、ストーリーはそのまま楽しめます。
泡坂妻夫さん『生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術』 ネット書店ランキング急上昇!
こちらもカズレーザーさんがプレゼン大会で「変わったギミックの本」として紹介。袋とじのまま読んでから、そのあと袋とじの各ページを切り開くとまた違った内容の小説になる、というギミック。新刊で買わないと楽しめない作品ですね。
野崎幸助さん『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男』 ネット書店ランキング急上昇!
東野幸治さんが「今年読んだお気に入りの本」として紹介たくさんの美しい女性と交際するため大金持ちになったと豪語し、事実、大金を稼いできた実業家男性の手記。
恩田陸さん『蜜蜂と遠雷』 ブクログ急上昇ランキング3位
こちらも東野幸治さんが「今年読んだお気に入りの本」として紹介。絶賛していました。カズレーザーさんも「音が聴こえてくるような描写」と合いの手を入れていました。第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞小説部門大賞受賞作です。ブクログで本作へのインタビューを行っておりますので、よろしければご覧ください。
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[2017年10月3日]これからも「才能」について書いていきたい―恩田陸さん『蜜蜂と遠雷』ブクログ大賞受賞インタビュー後編
眉村卓さん『妻に捧げた1778話』 ブクログ速報ランキング1位
カズレーザーさんが「今年読んだお気に入りの本」で紹介。その紹介だけで泣いた、というかたも多数いたようです。光浦さんも最終回を目にして、一瞬で涙を浮かべていました。SF作家である眉村卓さんによる、大腸がんで亡くなった妻との夫婦愛の実話。余命は一年と宣告された妻のため、眉村卓さんは毎日一篇のお話を書き続けました。その1778篇から19篇を選び、妻の闘病生活、夫婦の長かった結婚生活を振り返るエッセイが一冊になっています。草彅剛さんの2011年公開主演映画、「僕と妻の1778の物語」原作でもありました。
呉座勇一さん『応仁の乱』 新書ヒット作、更にランキング急上昇
こちらも、カズレーザーさんが「今年読んだお気に入りの本」で紹介。日本が東軍と西に分かれて戦っているのに、関ヶ原ほどメジャーではない。さまざまな武将がいっぱい出てくるけど、三国志ほどファンもいない。分かりやすく書かれた結果、地味になった、という一冊。事実、ことしの新書売上ベストランキングに絶対入ってくるであろう売上となった一冊ですが、今回カズレーザーさんが紹介してさらに人気を集めました。
ユヴァル・ノア・ハラリさん『サピエンス全史』 ブクログ急上昇ランキング2位
これもカズレーザーさんが「今年読んだお気に入りの本」で紹介した本でした。「めちゃくちゃ面白い、ずーっとわくわくする!」と。東野さんも読んでいて、人類の軌跡を面白く紹介してくれる、と語っていました。けれども東野さんが読んでいたのは上巻だけだった、というオチもついていましたね。お金、国家、宗教など、実際には実在しないもの、虚構を共有する能力があるからこそ、人間は発展してきたことを説く書。
宇佐和通さん『ムー公式 実践・超日常英会話』 ネット書店ランキング急上昇
さらにこちらも、カズレーザーさんが「今年読んだお気に入りの本」で紹介した本になります。すごいですね。ムー的な世界による様々な例文。宮迫さんがいつ使うのかとツッコミを入れていました。
西野亮廣さん『革命のファンファーレ』 話題の作品、さらにネット書店ランキング上昇
東野幸治さんが書店を歩いていて見つけました。西野さんは昨年、「アメトーーク!」の「スゴイんだぞ!西野さん」で取り上げられ、その内をが「神回」と評する人もいます。この放送も東野さんによる持ち込み企画だったそうですね。その東野さんは最後の3行を朗読し、「一番最後が良かった」。現代におけるお金と広告について説かれた一冊です。
塩田武士さん『罪の声』 本屋大賞ノミネート上位作、ネット書店・ブクログランキング再上昇
光浦靖子さんが「今年読んだお気に入りの本」で紹介。グリコ・森永事件をモチーフにしたベストセラー小説で、第14回本屋大賞でも3位に推された作品です。
では「アメトーーク!」11月16日放送回「本屋で読書芸人」で取り上げられた作品を紹介してまいります。これまでに上げた書籍とは別に、ブクログユーザーの登録者数が特に伸びている書籍を別途ご紹介します。
ブクログでとくに人気が集まっている本
今回の「アメトーーク!」で紹介された書籍は軒並みユーザーのみなさんの本棚登録数があがっており、ブクログランキング上位を独占しています。10選ではあげられなかった本の中から、ブクログでユーザーのみなさんによる本棚登録数が特にふえたものをご紹介します。
宿野かほるさん『ルビンの壺が割れた』
東野幸治さんが「今年読んだお気に入りの本」として紹介。作家覆面デビューということ、そして担当編集ではコピーが付けられず、全文を公開して読者の力を借りたコピーを募集したことが話題になりました。
中村文則さん『R帝国』
こちらも東野幸治さんが「今年読んだお気に入りの本」として紹介した一冊。全体主義の恐怖を描いたディストピア小説です。
若林正恭さん『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』
又吉直樹さんが「今年読んだお気に入りの本」として紹介しました。楽園キューバへ旅行にいったというエッセイ風の作品で、又吉さんいわく、「キューバに行きたくなりました」。なおオードリー若林正恭さんは、昨年まで読書芸人に出演していたのですが、本を読む暇がないため、今回は欠席とのこと。
西加奈子さん『i(アイ)』
又吉直樹さんと光浦靖子さんが二人そろって「今年読んだお気に入りの本」で紹介。又吉さんは本の帯にコメントも寄せていて、「残酷な現実に対抗する力を、この優しくて強靭な物語が与えてくれました」と語っています。直木賞作家・西加奈子さん長編です。本屋大賞にもノミネートされた実力作。
川村元気さん『四月になれば彼女は』
乃木坂46の高山一実さんが「今年読んだお気に入りの本」として、読んで心に残っている、と紹介しました。『世界から猫が消えたなら』『億男』の著者による本格的恋愛小説。
以下、紹介された書籍のリストです(既に紹介した本も重複紹介しています)。
東野幸治さん 今年読んだお気に入りの本
光浦靖子さん 今年読んだお気に入りの本
又吉直樹さん 今年読んだお気に入りの本
カズレーザーさん 今年読んだお気に入りの本
高山一実さん(乃木坂46) 今年読んだお気に入りの本
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東野幸治さんへのオススメ本
又吉直樹さんからのオススメ本
光浦靖子さんからのオススメ本
カズレーザーさんからのオススメ本
読書芸人プレゼン大会
又吉直樹さん 国語の教科書に載っている本
カズレーザーさん 変わったギミックの本
光浦靖子さん 私が必ず泣ける本
読みたい本がもし見つかれば幸いです。
参考リンク
「アメトーーク!」公式ホームページ
「アメトーーク!」公式Twitter