こんにちは、ブクログ通信です。
お笑い芸人、そして芥川賞作家の又吉直樹さんが、9月3日から毎日新聞夕刊で連載小説「人間」を執筆することが決定しました!
9月3日連載開始、又吉直樹さん「人間」
小説「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹さんが、9月3日から毎日新聞夕刊で初めて連載小説を執筆します。https://t.co/uNWKEemYo4
— 毎日新聞 (@mainichi) 2018年8月6日
内容紹介
連載小説の題名は「人間」です。「東京で漫画家の夢に敗れた男が、かつて同世代の仲間たちと過ごした日々を振り返るところから物語がスタートする」とのこと。内容に期待が高まります。
なお、2018年は太宰治が1948年に逝去してからちょうど没後70年の年。このメモリアルイヤーに始まる連載ということでも注目を集めています。ちなみに、又吉さんの今回の連載タイトルは太宰を彷彿とさせる、とも言われています。太宰代表作のひとつ『人間失格』もまた、逝去の年1948年に執筆された作品でした。
現在、又吉さんは1980年6月生まれの38歳。太宰が『人間失格』を書いたとされるのは39歳時。不思議な縁を感じますね。太宰を彷彿とさせる題名は、又吉さんが狙って付けたものなのかどうかも気になりますね。
又吉直樹さん『東京百景』のエピソード
「人間」が東京を舞台としていることから、又吉さんが売れない芸人時代から現代までのことを言及したエッセイ集『東京百景』に注目が集まりそうです。このエッセイ集のタイトルについて、又吉さんは太宰の『東京八景』からヒントを得て、「太宰は32歳で『東京八景』を書いているので、僕も今は33歳になってしまいましたが、誕生日が来る前の32歳までに書き上げました」と語っていたことがあります。「人間」執筆のエピソードとの関係はあるのでしょうか?いずれにせよ、連載を味わうための参考文献になりそうですね。
また、芥川賞受賞作の『火花』、そして第二作『劇場』をはじめ、又吉さんの過去の作品にも注目が集まること間違いありません。「人間」との読み比べもできそうですね。この機会に読み直してみてはいかがでしょうか?
9月3日の連載開始が楽しみですね!