こんにちは、ブクログ通信です。
9月13日の17時、東京ドームホテル「オーロラ」にて「料理レシピ本大賞 in Japan 2018」受賞作が発表されました。「料理レシピ本大賞 in Japan」は、「『料理レシピ本』の書籍としての指標を示し、また魅力をアピールし、その価値を広く浸透させ、果ては書店店頭を活性化する」目的で設立、そして運営されています。
ブクログ通信で、「料理部門」大賞および「お菓子部門」大賞、そして「料理部門」エッセイ賞、絵本賞、コミック賞、特別選考委員賞、そして入賞作をご紹介いたします。どの作品も実力作。気になる作品があれば、いまから手にとってみてはいかがでしょう?
2018年料理レシピ本大賞 in Japan 2018受賞作
料理部門:大賞 瀬尾幸子『みそ汁はおかずです』学研プラス
内容紹介
みそ汁は作るのも簡単、時間もかからず、何を入れてもおいしいすぐれた1品。具だくさんにすれば立派なおかずになり、ごはんだけでなくパンにも合う懐の広さもある。みそ汁をこよなく愛する著者が、おなじみ食材の組み合あわせで絶品みそ汁を紹介。
著者: 瀬尾幸子(せお・ゆきこ)さんについて
料理研究家。「頑張りすぎず、毎日作れる料理」を雑誌、書籍、テレビなどで提案。初心者や料理が苦手な人でも、間違いなくおいしく作れる方法を指南してくれる。子供のころからずっと好きなみそ汁は「大根+油揚げ」。『ラクうまごはんのコツ』(新星出版)で料理レシピ本大賞in Japan2015を受賞。今回の『みそ汁はおかずです』で料理レシピ本大賞in Japan、二度目の受賞。
お菓子部門:大賞 白崎裕子『へたおやつ 小麦粉を使わない 白崎茶会のはじめてレシピ』マガジンハウス
内容紹介
小麦粉、卵、乳製品を使わないやさしいおやつレシピ、待望の入門編!
へたおやつとは……お菓子作りが”へた”でも上手に&おいしくできる秘密をギューッと詰め込んだ、家庭のおやつレシピです。たとえば、生地をぐるぐる混ぜすぎても、固くなって失敗することはナシ。生地は冷蔵庫で寝かせられるから、あたふたすることなく、食べたいときに焼けるケーキや蒸しパンも多数。はじめてお菓子作りをする人でも、できるだけ迷わないように、上手においしく作れるようにと考え尽くしたレシピが50品!!
そして今回も、ぜ~んぶのレシピが小麦粉、卵、乳製品を使わずに夢みたいにおいしく作れて、みんなで一緒に食べられます!大人も子どもも、アレルギーがある人でも、大満足できるように。だれもが幸せな時間を過ごせる「へたおやつ」、はじめてみませんか?
著者:白崎裕子(しらさき ひろこ)さんについて
料理研究家。逗子市で40年以上続く自然食品店「陰陽洞」主宰の料理教室の講師を経て、海辺に建つ古民家で、オーガニック料理教室「白崎茶会」を開催。予約のとれない料理教室として知られ、全国各地から参加者多数。岡倉天心を師と仰ぎ、日々レシピ製作と教室に明け暮れる。座右の銘は「へたこそ物の上手なれ」。
著書に、『かんたんお菓子』(WAVE出版)、『白崎茶会のかんたんパンレシピ』(学研パブリッシング)、『秘密のストックレシピ』『白崎茶会のあたらしいおやつ』(ともにマガジンハウス)がある。雑誌『クロワッサン』で、「きょうも、おいしくな〜れ! 」連載中。
料理部門:エッセイ賞 稲垣えみ子『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』マガジンハウス
内容紹介
アフロで無職で独身の、稲垣えみ子52歳。朝日新聞退社後、激変したのは食生活。メシ、汁、漬物を基本に作る毎日のごはんは、なんと一食200円。冷蔵庫なし、ガスコンロは一口、それでもできる献立とは!? 何にしようか悩む必要すらない、ワンパターンごはん。でも、そのバリエーションは無限で自由。
料理は、自由への扉だ!だから自分で自分の人生を歩みたければ、誰もが料理をすべきなのである。男も、女も、子供も。自分で料理をする力を失ってはいけない。それは自らの自由を投げ捨てる行為である。
著者:稲垣えみ子(いながき えみこ)さんについて
1965年、愛知県生まれ。一橋大学社会学部卒。朝日新聞社入社。大阪本社社会部、週刊朝日編集部などを経て論説委員、編集委員をつとめ、2016年1月 退社。夫なし、子なし、冷蔵庫なし。仕事したりしなかったりの、フリーランスな日々を送る。その生活ぶりを紹介したテレビ番組『情熱大陸』が話題に。日本酒好き。著書に『魂の退社』『寂しい生活』(共に東洋経済新報社)ほか。
料理部門:絵本賞 寺村輝夫・永井郁子・さわのめぐみ『わかったさんのこんがりおやつ』あかね書房
内容紹介
大人気シリーズ童話「わかったさんのおかしシリーズ」の誕生から30周年を記念して、わかったさんのイラストやおなじみのおかし作りに加え、新しいレシピもたくさん入った、すてきな絵本ができました。親子世代で楽しく読めておいしく作れる、かわいいイラストブックです! 「こんがり」の巻では「チュロス」や「アップルクランブル」、めずらしいおかし「バーチディダーマ」などの作り方を描き下ろしのカラーイラストで紹介します。
著者:寺村輝夫(てらむら・てるお)さんについて
1928年11月8日 – 2006年5月21日
東京都生まれ。早稲田大学卒業。文京女子大学(現・文京学院大学)名誉教授。童話や絵本作品を数多く執筆し、毎日出版文化賞、国際アンデルセン国内賞、巌谷小波文芸賞、講談社出版文化賞絵本賞を受賞。
著者:永井郁子(ながい・いくこ)さんについて
1955年、広島県三原市生まれの挿絵画家。多摩美術大学油画科卒業。
著者:さわのめぐみさんについて
1984年、横浜生まれ。about-f代表。映画、小説、絵本などの物語から独自のイメージから構成する創作料理をイベントスペースで提供するものがたり食堂を運営。
料理部門:コミック賞 野崎ふみこ『たまこ定食 注文のいらないお店6巻』双葉社
内容紹介
珠子がお客様の手に触れると、その人の身体に必要な料理とお酒が分かる、注文のいらないお店「たまこ定食」。「牛乳アレルギーの女の子とその父親」「別れたカップル」「借金まみれのおじさん」など、今夜も様々な事情を持ったお客様が来店します。「サンマの塩焼き」「切り干し大根のみそ汁」「マグロ赤身の漬け丼」などの作者描きおろしレシピも収録された、極上の【料理・グルメ漫画】の第6巻です。
著者:野崎ふみこ(のざき・ふみこ)さんについて
1956年生まれの漫画家。1977年、「少女コミック」(小学館)でデビュー。 『たまこ定食注文のいらないお店(6)』で「料理レシピ本大賞 in Japan 2018」料理部門:コミック賞を受賞。その他代表作に『オリーブと3人ポパイ』など。
参考リンク
特別選考委員賞 本山尚義『全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ』ライツ社
「特別選考委員賞」というのは大賞の次点にあたり、書店員+日本中のプロの料理人が推薦する一冊として選んだ賞にあたります。
内容紹介
このレシピブックはプロの料理人に向けたものではありません。ご家庭で台所に立つ、あなたのための本です。世界の料理を、ご家庭の食材で、できるだけ簡単につくれるよう、工夫しました。
・「いつものレシピに飽きてきたな」
・「今度のパーティーでみんなをびっくりさせたい! 」
・「ハネムーンで食べたあの思い出の料理、もう一度食べたいな」
そんなとき、パラパラとこの本をめくってみてください。見たこともない一皿に、美味しさに、組み合わせに、つくり方に出会えます。さあ、一緒にめくるめく食の世界旅行に旅立ちましょう!
著者:本山尚義(もとやま・なおよし)さんについて
1966年、神戸市生まれ。フランス料理を修行し、ホテルの料理長になる。27歳のときに訪れたインドでスパイスの魅力に出会い、世界の料理に目覚め、以後世界30ヵ国を巡りながら料理を教わる「旅するシェフ」となる。帰国後はレストラン「パレルモ」を開き、2010年から2012年には世界196ヵ国の料理を提供するイベント「世界のごちそうアースマラソン」を開催。現在は、世界の味を家庭で楽しめるレトルトにして販売する「世界のごちそう博物館」を主宰。
参考リンク
note:「ライツ社」初版たった4,000部だったレシピ本が「料理レシピ本大賞」を受賞するまで
料理部門:入賞作
料理部門入賞作は6作品です。
受賞作の著者のみなさん、出版社のみなさん、おめでとうございます!
なお料理レシピ本大賞の全エントリー138作品、そして一次選考通過作品31作品についてもぜひチェックを。それぞれ受賞作にも劣らない力作ですので、気になった本はぜひ書店で探してみてくださいね。