ブクログ大賞が始まりました!
みなさんの投票で決まるブクログ大賞ですが、「ノミネートされている作品、読んだことないし投票しづらいなあ」と思われている方がいらっしゃるかもしれません。
前回は東浩紀さんの『ゲンロン0 観光客の哲学』をご紹介しました。次もまた、人文書としても自己啓発書としても、ジャンルを横断し多くの読者に読まれベストセラーとなった、千葉雅也さんの『勉強の哲学 来たるべきバカのために』をご紹介します!ぜひ内容紹介とユーザーレビューなどを見て参考にしてください。
そもそも、ブクログ大賞のノミネート作品って、どうやって選んでいるの?
2016年5月1日から2017年4月30日の期間に発売された日本語刊行書籍の中から、ブクログでの登録数・評価数をもとに各部門のノミネート作品を選出しています。
ブクログ大賞人文書部門ノミネート作品 千葉雅也さん『勉強の哲学 来たるべきバカのために』
ブクログの登録者数:695人 ★3.82評価
内容紹介
勉強とは自己破壊である。勉強とは、かつての自分を失うことである。思想界をリードする気鋭の哲学者が、「有限化」「切断」「中断」の技法とともに、独学で勉強するための方法論を追究した本格的勉強論。
\ おすすめのレビュー!/
ノリの良いバカは勉強を通してノリの悪い小賢しい人間になり、またそのうちノリの良いバカになる。
ノリとはその場の環境が持っている「コード」を読むことでありその場その時で変化するし、勉強によるアイロニー、ユーモア、ナンセンスでその「コード」を乱していく。
なぜ乱すのか。より深く、より広く、根源へと向かうため。でも根源へと辿り着くことは出来ず、勉強を継続していくことが重要。ゲンロンゼロの扱う観光客の一つの表れが本書での「勉強」であるかな、と思いつつ読みつつ、どう呼応するのか、しないのか、についてを「勉強」していこう、と思っている。
iPad proを買っていたのは良いタイミングだったけど、本はお風呂で読むことが多いから、どうやって勉強に取り入れるかも考えよう。
次回は加藤陽子さんの『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』をご紹介いたします。どうかお楽しみに!