「お一人様」で読むクリスマス!ブクログスタッフが選ぶクリスマスにおすすめ本5選

今週も『●●』で読むクリスマスと題して、クリスマスだからこそ読みたい本を特集します。第一弾の「家族」で読むクリスマスに第二弾の「恋人」と読むクリスマスに続き、今回はFINAL!第三弾は「お一人様」

ブクログスタッフが、お一人様で読んでほしい、おすすめの本をピックアップ!
さらに、数ある素敵なレビューの中から「共感」したみなさんのレビューも合わせてご紹介します。ぜひチェックしてみてください。

誰か一人でも信じる人間がいるかぎり、本当でない物語などありはしない

悪くないじゃん。って、良い人生を良いアメリカを信じられる本。

巻き助さんのレビュー

2冊紹介していますが、何をご案内したいかというと、ポール・オースターの短編『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』です。『スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス』 (新潮文庫)はハーヴェイ・カイテル主演映画『SMOKE』『ブルー・イン・ザ・フェイス』の脚本なのですが原作の『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』も収録されています(そもそもで映画『SMOKE』はウェイン・ワン監督がたまたま読んだこのクリスマス・ストーリーに惚れ込んで映像化した作品です)。ただしこちら絶版で、なぜかAmazonマーケットプレイスでも古書値が高騰中(2016年12月23日現在4,742円!)のため、2冊目に紹介している村上春樹・柴田元幸『翻訳夜話』(文春新書)の方が手に入りやすいのでよいかもしれません。こちらでも村上春樹・柴田元幸が同作品で翻訳対決という形で全編収録されいます。
ストーリーは一人の寂しい中年男がひょんなことから見ず知らずの盲目の老婆を訪ねに行った、という大人のクリスマス・メルヒェンなわけですが、この作品はクリスマスになると無性に読みたくなりますね。作中の語り手たる「私」がこう述懐します。
「誰か一人でも信じる人間がいるかぎり、本当でない物語などありはしないのだ。」
まさにクリスマスそのものです。巻き助さんのレビュー通りに「悪くないじゃん。って、良い人生を良いアメリカを信じられる」。全くの同感です。読書とは本来孤独な行為であり独りで嗜むものですから、クリスマスには最上のクリスマスストーリーをじっくり味わっていただければと。また『SMOKE』がデジタル・リマスター版で劇場リヴァイバル!24日公開も多いのでこちらも機会あらばぜひ。http://smoke-movie.com/(編集長M/40代♂)

二次元でハッピーメリークリスマス!人気作品に登場したメニューを楽しもう!

ONE PIECEの料理人SANJIが著者のレシピ本。奥付にもスリップにも著者にSANJIとある、夢のある演出。サンジが作った料理を中心に、漫画ONE PIECE内で登場した料理のレシピを紹介。現実世界にはない食材も多々あるので作りやすい食材に置き換えられている。料理監修は飯島奈美。

jardin de luneさんのレビュー

ONE PIECEに登場する料理はがっつりとしたメニューが多く、骨付き肉などはクリスマスにもってこいではないでしょうか。
サンジの解説や、そのメニューが登場した漫画のコマも載っているので、ONE PIECEの世界観に浸りながら楽しく料理することができます。寂しくなんてありません。(バックオフィスI/30代♀)

オンナの独身最高説!

敵から身を守るためなのか、世間に認めてもらうためなのか、それとも自らの欲望なのか、今日も女は心身ともにさまざまな「甲冑」を着たり脱いだり大忙し。ジェーン・スー最新エッセイ集。
はあー何だろうこの読み終わった後の爽快感。そうそう、と頷きながら、んーここは自分と違うなって思うところだって少ないながらもあるけど、でも最終的に根底にあるプライドと本音の割合がとても心地よくて、スーさんのエッセイは楽になれる。ああ、こんな自分でもいいかなって。なかなか周りが認めてくれない価値観でも、自分が自分を認められたらいいんじゃないって。甲冑で身動き制限されながらも、ダメな自分を笑い飛ばして今日も明日も頑張ろうかなって思える一冊です。

なごみまくりさんのレビュー

クリスマスだからって、恋人とオシャレなレストランに行くことだけが幸せの形じゃないし!別に!と思いながらも、ふとした時に誰かと比べてさみしい思いをしたことは、たくさんの人が経験しているのではないでしょうか。
そんな時はインターネットから離れて、とりあえずこの本のページをめくってみてください。
様々な「甲冑」を着込んで、苦しい思いをすることもあるけれど、それでも生きることって楽しいよね!フゥ~!と、力強く言ってくれる人がいることの心強さ。最高。大好きです。(バックオフィスS/20代♀)

俺は一人じゃない!!

なにかがちょっとだけ変わって
昨日とはまたちがう新しい一日がはじまる。
そういう楽しみをムーミンたちは過ごしている。

nakagawa72さんのレビュー

このレビュー本当に素敵です。
ムーミン達の日々の楽しみ方を的確に捉えてます。
みんな違って、みんないい。(デザイナーM/30代♀)

俺たちは仏教徒だ!!

こうした題材を漫画として取り上げていくあたりが、まさに手塚治虫の手塚治虫たる所以か。ブッダを題材にしながら、手塚治虫ならではの死生観が、ここには描かれている。

minerva-48さんのレビュー

ただの伝記で収まらないのが手塚治虫のすごいところですよね!
手塚作品の物語の壮大さにはいつ読んでも脱帽です。(デザイナーN/30代♀)


「お一人様」で読むクリスマス本も映画原作から手塚治虫まで、「家族」に8冊、「恋人」たちに5冊、「お一人様」に5冊、合計18冊、様々に選者の思いが噴き出しましたが、それぞれ本屋さんでみかけた際はぜひ手に取ってみてください。それでは最後に。

メリークリスマス!善いクリスマスを!  -ブクログスタッフ一同

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