ブクログ大賞が始まりました!
みなさんの投票で決まるブクログ大賞ですが、「ノミネートされている作品、読んだことないし投票しづらいなあ」と思われている方がいらっしゃるかもしれません。
前回まではエッセイ・ノンフィクション部門をご紹介しており、そのラストを飾ったのは田中圭一さんの『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』でした。本日から、「人文書」部門のご紹介に移ります。まずは多くの書評でも紹介され、人文書というくくりをこえて多くの読書人、ビジネスマン&ウーマン、研究者に読まれた一冊、東浩紀さんの『ゲンロン0 観光客の哲学』をご紹介します!ぜひ内容紹介とユーザーレビューなどを見て参考にしてください。
そもそも、ブクログ大賞のノミネート作品って、どうやって選んでいるの?
2016年5月1日から2017年4月30日の期間に発売された日本語刊行書籍の中から、ブクログでの登録数・評価数をもとに各部門のノミネート作品を選出しています。
ブクログ大賞人文書部門ノミネート作品 東浩紀さん『ゲンロン0 観光客の哲学』
ブクログの登録者数:367人 ★4.39評価
内容紹介
グローバリズムが世界を覆い、ナショナリズムの波が押し寄せる時代、私たちはいかにして新たな政治思想の足がかりを探し、他者と共に生きる道を見つけることができるのか。東思想の新展開を告げる渾身の書き下ろし。
\ おすすめのレビュー!/
確かに過去のどのゲンロンよりも読みやすい(カラマーゾフの兄弟は再読しないといけないけど)。観光客という響き、家族という言葉に対して扱う内容は深い。2017年の、いま、この環境において、いかに他者と関わることができるのか、世界とどうつながることができるのか、社会をつくることができるのか。それが「観光客」で、そして「家族」であるというのがたどり着いたところ。誤配された家族的類似性。これから第二部の内容をどう深めていくのかが、文字通り親である東浩紀と東チルドレンの宿題。
次回は千葉雅也さんの『勉強の哲学 来たるべきバカのために』をご紹介いたします。どうかお楽しみに!