6月のジューンブライドに合わせて、「結婚するあの人に贈りたい本」を、みなさんから大募集!想いのこもった本がたくさん集まりました。
今回は好評だった第一弾に続き、第二弾!
ブクログのみなさんの評価が高い順にご紹介していきます。
綿矢りさ『かわいそうだね?』
亜美ちゃんは美人だけど、性格に難がある。そんな彼女を少し離れて見つめている「さかきちゃん」。こんな人いるいると思わされる人物造形にぐいぐい引き込まれます。この作品をおすすめされたということは、結婚する人へ愛憎入り混じった気持ちを抱いているのでしょうか?想像がふくらむ選書です。
#結婚する君に贈る本
綿矢りさ「亜美ちゃんは美人」— あき (@aichi_omochi) 2017年6月22日
リズ・ガートンスキャンロン『この世界いっぱい』
朝に夜に繰り返される、わたしたちの何気ない日々。海辺で遊ぶ親子、木登りをする兄弟、夕暮れにたたずむ老夫婦。どの日常も人々のあたたかさに満ちあふれ、生きる喜びを感じられる絵本です。
ジューンブライドに絵本を贈るってのもいいですよ#結婚する君に贈る本 pic.twitter.com/QyzGZ8yPUF
— 絵本屋かのこ (@myuurara0113) 2017年6月21日
エドガー・アラン・ポー『黒猫』
動物好きの夫婦がプルートーという美しい黒猫を飼った。プルートーは男によく慣れていたが、男が酒におぼれていくうちに、プルートーを虐待し最終的に殺してしまう。そこから始まるプルートーの、「復讐」とも言える、不可思議で不幸な出来事の数々。結婚への不安と希望がないまぜになるような、パンチのある一冊です。
#結婚する君に贈る本
「黒猫」エドガーアランポー— Hieronymus (@nekomimikkomoe) 2017年6月22日
素敵……かどうかはかなり微妙ですが文学の中で考えうる最悪の夫婦の形がこれかなと思っています
幸せな夫婦生活や結婚の本は掃いて捨てるほどあります
たまにはこういうひどい人間のことも読んでみるといいのではと思った次第です— Hieronymus (@nekomimikkomoe) 2017年6月27日
岩井俊二『ラヴレター』
雪山で死んだフィアンセ、樹の三回忌に、博子は樹の昔の住所に手紙を出す。今は国道になっているはずのその住所から、なぜか返事が届く。そこから始まる奇妙な文通。映画化もされ、そのうつくしくせつない恋の世界に涙した人も多いかもしれません。
『ラヴレター』 岩井俊二 著
— みあ (@mia_pyxis) 2017年6月22日
いつもお世話になっております。
この物語はプロポーズされてどうしようかと心揺れ
るヒロインが、過去と向き合い一歩踏み出します。
ポイントとしては、結婚にあたって不安もあるかもしれないけど、地に足を着けてゆっくり大事な人と歩んでいってほしいと願いを込めた本として選んでみました。— みあ (@mia_pyxis) 2017年6月27日
江國香織『いくつもの週末』
いくつもの週末を一緒に過ごし、サラリーマンの彼と結婚した著者。今、夫と過ごす週末は甘美で危険。嵐のようなケンカ、突然襲ってくる途方のないさみしさ。愛する人と結婚することへの喜びと、結婚によって自身の孤独がなくなるわけではないという事実は、これから結婚する人に甘くビターな味わいを届けてくれそうです。
『いくつもの週末 』江國香織
学生時代に初読。新婚の頃、危機的だった3年目頃、もうすぐ10年になる今も、折に触れて手に取ります。
居間で寝ている夫に寄り添うとぐっすり眠れる不思議さと悔しさは、私にとって結婚の醍醐味です。#結婚する君に贈る本 pic.twitter.com/dLN0ktNana— Rin@読書用 (@loveu4good777) 2017年6月22日
福島鉄平『サムライうさぎ』
体面を汚されることを最も嫌う武家社会。そんな窮屈な世界で生きる伍助と志乃。自由奔放な志乃に心動かされ、自由に生きることを決意する伍助。
剣術の腕を上げようと通い始めた道場で剣術への愛を思い出した伍助は、「うさぎ道場」を作り、天下一の道場を目指す…!結婚がきっかけとなって、成長していく2人の姿が楽しく描かれ、心が温かくなる作品です。
以前ジャンプで連載していた「サムライうさぎ」を…!結婚から始まった若い二人が、少しずつ絆を深めて夫婦になっていく様が…結婚10年になろうとしてるけど、未だに気付かされることが多い漫画。 #結婚する君に贈る本
— ぶんちょ子 (@bunchoko02) 2017年6月20日
新井素子『結婚物語』『新婚物語』『銀婚式物語』『ダイエット物語……ただし猫』
大学時代からつきあっている恋人、正彦くん。彼は普通のサラリーマンで、現在東京で一人暮らし。結婚を決めるところまでは順調だったのだけど、実際に結婚するまでには、想像もつかなかったような長い長い道のりが待っていた。そしてそれから25年。陽子さんが回想する、2人や子どものことなどの思い出。
一組のカップルを長い時間をかけて追った物語です。この本のセットは、相手への想いがたっぷり詰め込まれていそうですね。
新井素子さんの「結婚物語」「新婚物語」「銀婚式物語」「ダイエット物語……ただし猫」をセットで。
凄いボリュームで嫌がられそうなのと、新婚物語が古本しかないのが困る。新婚物語、復刊しませんか?
#結婚する君に贈る本— あき (@moana_a68) 2017年6月22日
これらの本はある一組の恋人がプロポーズから銀婚式を迎えるまでを追っています。結婚物語や新婚物語は20年以上前のものですが大変さは今でも基本同じではないかなと思います。多分。結婚前も後も大変ですが、それでも二人で協力して新しい家族を作ってほしいというエールをこめて贈りたいです。
— あき (@moana_a68) 2017年6月27日
中村航『夏休み』
僕とユキ、舞子さんと吉田くん。女同士の絆でつながる2組のカップルは、吉田くんの家出をきっかけに、破局の危機に。それをきっかけに始まる僕と吉田くんの不思議な旅路。とびきりさわやかで、たまらなくいとおしい、ひと夏の物語です。
「夏休み」中村航#結婚する君に贈る本
— ちゅくらん@Ramuh鯖 (@comi_chuku) 2017年6月22日
西田俊也『love history』
結婚式を翌日に控えた由希子は、昔の恋の思い出を捨てに出かけて雪山で事故にあう。そして気づいたときには19歳に逆戻りしていた。24歳、17歳、22歳と、恋をしていた時代を転々とする由希子はそのたびにためらい、立ち止まる。現在の時間の中では由希子と婚約している恋人が、行方不明になった彼女のことを探している。由希子は現在に戻ってこれるのか。
結婚を1つの節目として考えるならば、その準備期間は昔の恋に想いをはせ、別れを告げる時間でもあるのかもしれません。
love history
西田俊也
#結婚する君に贈る本 pic.twitter.com/47QspQHWfd— ひとこ (@ChaHitOm) 2017年6月22日
選出ありがとうございます
結婚直前に突然事故に遭い、気が付いたら昔の恋愛を辿る旅に出ていた由希子。過去の恋をもう一度振り返りながら、後悔してしまいます。
昔の恋や人や思い出が全て「今」に繋がっている。出会いや別れもすべて含めて自分の歴史で、後悔がずっとひっかかっていても(続)
— ひとこ (@ChaHitOm) 2017年6月27日
それは自分を作る大事な要素。結婚するというターニングポイントで自分史を振り返り、これからの人生を歩いていける指針になるんだと。
上手に言えませんが、「結婚」を機に読むと沁みるものがあります。(長文失礼しました💦)
— ひとこ (@ChaHitOm) 2017年6月27日
おわりに
第一弾・第二弾と続いた、「結婚するあの人に贈りたい本」特集をお楽しみいただきありがとうございます!
大切な人にどんな本を贈るかで、その人の人となりや、考え方が伝わってきますね。甘い蜜月のような本だけでなく、ささいなきっかけで生じる、相手への漠然とした不満・不安や、現実的な面での心配など、胸に秘めたもやもやに静かに寄り添ってくれるような本がたくさん集まりました。
どれもブクログでの人気の高い作品で、おすすめの作品ばかりです。気になる本があればぜひ一度手に取ってみてくださいね。
最後になりましたが、ご協力くださったみなさん、本当にありがとうございました!
もっともっとおすすめの本を見たい!という方はモーメントに、みなさんのツイートをまとめていますので、ぜひこちらもご覧くださいね。