【第二弾】結婚って、愛って、実際のところ何だろう…?結婚するあの人に贈りたい本を集めました。

6月のジューンブライドに合わせて、「結婚するあの人に贈りたい本」を、みなさんから大募集!想いのこもった本がたくさん集まりました。
今回は好評だった第一弾に続き、第二弾!
ブクログのみなさんの評価が高い順にご紹介していきます。

綿矢りさ『かわいそうだね?』

亜美ちゃんは美人だけど、性格に難がある。そんな彼女を少し離れて見つめている「さかきちゃん」。こんな人いるいると思わされる人物造形にぐいぐい引き込まれます。この作品をおすすめされたということは、結婚する人へ愛憎入り混じった気持ちを抱いているのでしょうか?想像がふくらむ選書です。

リズ・ガートンスキャンロン『この世界いっぱい』

朝に夜に繰り返される、わたしたちの何気ない日々。海辺で遊ぶ親子、木登りをする兄弟、夕暮れにたたずむ老夫婦。どの日常も人々のあたたかさに満ちあふれ、生きる喜びを感じられる絵本です。

エドガー・アラン・ポー『黒猫』

動物好きの夫婦がプルートーという美しい黒猫を飼った。プルートーは男によく慣れていたが、男が酒におぼれていくうちに、プルートーを虐待し最終的に殺してしまう。そこから始まるプルートーの、「復讐」とも言える、不可思議で不幸な出来事の数々。結婚への不安と希望がないまぜになるような、パンチのある一冊です。

岩井俊二『ラヴレター』

雪山で死んだフィアンセ、樹の三回忌に、博子は樹の昔の住所に手紙を出す。今は国道になっているはずのその住所から、なぜか返事が届く。そこから始まる奇妙な文通。映画化もされ、そのうつくしくせつない恋の世界に涙した人も多いかもしれません。

江國香織『いくつもの週末』

いくつもの週末を一緒に過ごし、サラリーマンの彼と結婚した著者。今、夫と過ごす週末は甘美で危険。嵐のようなケンカ、突然襲ってくる途方のないさみしさ。愛する人と結婚することへの喜びと、結婚によって自身の孤独がなくなるわけではないという事実は、これから結婚する人に甘くビターな味わいを届けてくれそうです。

福島鉄平『サムライうさぎ』

体面を汚されることを最も嫌う武家社会。そんな窮屈な世界で生きる伍助と志乃。自由奔放な志乃に心動かされ、自由に生きることを決意する伍助。
剣術の腕を上げようと通い始めた道場で剣術への愛を思い出した伍助は、「うさぎ道場」を作り、天下一の道場を目指す…!結婚がきっかけとなって、成長していく2人の姿が楽しく描かれ、心が温かくなる作品です。

新井素子『結婚物語』『新婚物語』『銀婚式物語』『ダイエット物語……ただし猫』

大学時代からつきあっている恋人、正彦くん。彼は普通のサラリーマンで、現在東京で一人暮らし。結婚を決めるところまでは順調だったのだけど、実際に結婚するまでには、想像もつかなかったような長い長い道のりが待っていた。そしてそれから25年。陽子さんが回想する、2人や子どものことなどの思い出。
一組のカップルを長い時間をかけて追った物語です。この本のセットは、相手への想いがたっぷり詰め込まれていそうですね。

中村航『夏休み』

僕とユキ、舞子さんと吉田くん。女同士の絆でつながる2組のカップルは、吉田くんの家出をきっかけに、破局の危機に。それをきっかけに始まる僕と吉田くんの不思議な旅路。とびきりさわやかで、たまらなくいとおしい、ひと夏の物語です。

西田俊也『love history』

結婚式を翌日に控えた由希子は、昔の恋の思い出を捨てに出かけて雪山で事故にあう。そして気づいたときには19歳に逆戻りしていた。24歳、17歳、22歳と、恋をしていた時代を転々とする由希子はそのたびにためらい、立ち止まる。現在の時間の中では由希子と婚約している恋人が、行方不明になった彼女のことを探している。由希子は現在に戻ってこれるのか。
結婚を1つの節目として考えるならば、その準備期間は昔の恋に想いをはせ、別れを告げる時間でもあるのかもしれません。

おわりに

第一弾・第二弾と続いた、「結婚するあの人に贈りたい本」特集をお楽しみいただきありがとうございます!
大切な人にどんな本を贈るかで、その人の人となりや、考え方が伝わってきますね。甘い蜜月のような本だけでなく、ささいなきっかけで生じる、相手への漠然とした不満・不安や、現実的な面での心配など、胸に秘めたもやもやに静かに寄り添ってくれるような本がたくさん集まりました。
どれもブクログでの人気の高い作品で、おすすめの作品ばかりです。気になる本があればぜひ一度手に取ってみてくださいね。

最後になりましたが、ご協力くださったみなさん、本当にありがとうございました!


もっともっとおすすめの本を見たい!という方はモーメントに、みなさんのツイートをまとめていますので、ぜひこちらもご覧くださいね。